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行政研究所へようこそ

所長からのメッセージ

行政研究所へのいざない 〜「思い立ったが吉日」〜

行政研究所長  西川 伸一 (政治経済学部教授)

 このページに訪れてくださったあなたは、公務員になってみたい、公のために働きたいと漠然とでも思っていることでしょう。しかし、思っているだけでは夢は実現しません。行動しなければならないのです。


 具体的に考えてみましょう。公務員として働くには、その採用試験に合格しなければなりません。志望をはっきりさせ(一口に公務員といっても、実に様々な職種があります)、その試験科目に備えた勉強を着実に続ける必要があります。

 「続ける」とはどういうことでしょうか。

 司法試験の受験指導などで有名な伊藤塾の伊藤真塾長は、「試験に合格するのに最も必要な能力は、「頭のよさ」ではありません。〔中略〕それは「続ける力」です」と述べています。なぜなら、「ある程度の時間をかけて、地道にコツコツと、同じことを繰り返して勉強する」ことが難関突破には欠かせないからです(伊藤真(2008)『続ける力』幻冬舎新書、16-17頁)。 

 そのためには、毎日机に向かわなければ落ち着かないくらいに、勉強することを習慣づければよいのです。毎朝歯磨きをしないと気持ちが悪いのと同じレベルにまで「高める」のです。 

 とはいえ、同じことを毎日繰り返すことは、単調で退屈な作業に違いありません。飽きることなく「続ける」には、やる気を維持できる環境に自分を置くことが効果的です。第一に、励まし合い相談し合える「同志」を身近にもつことでしょう。

 私たち行政研究所(略称・行研ぎょうけん)は、公務員試験合格を目指すみなさんに、勉強する場所とプロ講師による充実した授業を提供しています。そこには、同じ志を持つ多くの仲間が集ります。すなわち、「続ける」習慣を身につける条件がすべて整っています。

 行研は明治大学にあって50年以上の歴史をもち、これまで多くの公務員を輩出してきました。とりわけ、みなさんに目指してほしいのは、最難関の国家公務員採用総合職試験です。国の行政の中枢に多くの明治大学出身者が入ることで、この国はもっとよくなると私は確信してやみません。

 さあ「思い立ったが吉日」です。すぐ行動を起こして、行研であなたの夢を実現させてみませんか。

 

沿革

公務員を志す明大生のために

 行政研究所は、1957年(昭和32年)故弓家七郎名誉教授(当時政治経済学部長)により明治大学行政研究指導室として設立されました。当時の目的は、「国家公務員上級試験および地方公務員を目指す特別研究生に対する指導を行い、併せて母校明治大学の学風振興に寄与しようとすること」であり、初代 特別研究生は約10名でした。
 それ以後、時代を経るとともに組織は様々に変化しながら、その設立以来、多くの有為な人材を輩出してきました。 設立から50年が経った2007年(平成19年)に、大学に新たに設置された国家試験指導センターの傘下に位置づけ直され、現在に至っています。
 現在では、目標を「一人でも多くの国家公務員採用総合職試験 最終合格者を輩出すること」としています。 現在、公務員は学生に根強い人気がある職種の1つです。そして、公務員になるためには「公務員試 験」を突破する必要があります。
 しかしながら、この「公務員試験」は大学入学試験以上の範囲と知識量を求められるものです。すなわち、ただがむしゃらに勉強しているだけでは合格することが難しい試験と言わざるを得ません。そのような「公務員試験」の対策として、民間予備校、独学、あるいは大学が設置している対策講座などの手段が考えられます。しかし、いずれにおいても費用や情報量、精神的サポートなど、学生にとっての不安要素は尽きません。
 行政研究所は、「公務員を志す明大生のための明治大学の組織」です。皆さんが社会にとって有為な ʻʻ良き公務員”として成長できるように、学業面に限らずあらゆる面で最大限のサポートをすることをお約束します。
 

OB・OG会長からのメッセージ

 明治大学 行政研究所 OB・OG会長 中川 喜郎

 行政研究所(以下、行研)に関心をお持ち頂き、ありがとうございます。
 OB・OG会長の中川喜郎です。将来の仕事として公務員をお考えの皆さんへ、一筆啓上致します。

 大学1年生の4月、私は、これから迎えるキャンパスライフに胸を膨らませていました。
 その一方、「将来、公務員として社会に貢献したい」という夢はあったものの、どうしたらいいか、何から始めれば良いかわからず、悩んでいました。
 学業と私生活、将来の夢-三者のバランスを取り、大学生活を満喫する方法はないか…。模索を続ける中、「公務員を志す明大生のための明治大学の組織」として、行研の存在を知りました。
 幸い入室試験に合格し、卒業まで4年間、大変お世話になりました。

 私にとって行研は、サークル活動であり、日常生活の場でした。行研生専用の自習室に入り浸り、自慢の「すっぴん勝負」の授業で不明点を聞きまくるなど、存分に活用させて頂きました。論文対策では、毎回真っ赤になって返却される答案に愕然としつつも、そのたびに先生の粘り強い面倒見の良さに救われたことは、良き思い出です。
 また、勉強面に限らず、同期や先輩・後輩、先生、事務局の方との闊達な交流も行研ならではの特色です。仲間とは合宿やラグビー観戦、入室試験の実施、スポーツイベントの企画など、多くの交流の機会に恵まれました。
 そうした機会への参加や運営を通じて、「縁の下の力持ちとして、仲間に笑顔を届ける醍醐味」を堪能させて頂きました。この経験は、公務員として働く今も、大切な糧として生き続けています。

 どうか、少しでも「公務員になりたい」という思いをお持ちでしたら、ぜひ行研の門を叩いてみてください。踏み出す一歩が未来を切り開き、目標達成への歩みが自身をさらなる高みへと導いてくれます。
 行研で切磋琢磨され、実力と人間性を兼ね備えた人財に成長された皆さんと共に、住民、国民のため、公務に携われる事を楽しみにしています。

・中川喜郎 (なかがわ・よしお):2004年政治経済学部卒業、行政研究所第44期生。現在は東京都庁勤務。