Go Forward

弁護士 佐藤七海さん

法制研究所の活用法とメリット

私は、学部生時代に、司法試験予備校の辰已法律研究所と法制研究所が提携して行っていた、基本三科目(憲法・民法・刑法)の講義を受講していました。
上記講義を受講した大きな理由は、早いうちから基本三科目の理解を深めれば、司法試験の合格が近づくと考えたからです。
講義では、現役の弁護士から、法律の仕組み、使い方、実際の事例等を丁寧に解説してもらいました。
司法試験に合格するために最も大事なことは、基本的なことを正確に理解していることだと思います。
司法試験で問われているのは、「目の前の事例に、どの条文を適用して、どう解決に導くか」ということです。
基本的な、条文の理解、判例の知識なしでは、この問いに答えることはできません。この基礎力ともいえる力を、一から自分で習得するのは難しいと思います。
この点、上記講座は、現役の弁護士から講義を受け、一から解説してくれるため、基礎力習得にとても役立ちましたし、他の科目の勉強においても、基礎科目の学習で培った力があったからこそ、抵抗なく勉強を進めることができました。
基本三科目のうち、特に民法については、範囲も広く、司法試験合格レベルの知識を得るには時間がかかります。また、基本科目に限らず、他の科目も、勉強には時間がかかります。早いうちから学習を始めることは、思っている以上にメリットがあることです。
法制研究所では、早い段階から基礎を学べるため、うまく活用すれば、司法試験早期合格に近づけると思います。

現在の仕事について

私は、弁護士登録後、千葉県内の民事一般を取り扱う法律事務所に勤務しています。
特徴的な業務としては、損害保険会社から依頼を受けて、停滞した事案の処理を行うことや、保険会社の代理人として加害者に求償を行うといったものがあります。
民法の不法行為の知識はもちろん、保険約款の理解、過去の裁判例のみならず最新の裁判例にも精通していることが必要です。

交通事故といっても、その態様や損害は様々で、既存の知識で対応できないか、類似事案で裁判例はないか、などというように、新規の案件が来るたびに、新たな学びがあります。

知らない分野にどう対応するか、といった対応力が試される仕事ではありますが、持っている基礎力をどう使うか、といった点では司法試験と同じです。

弁護士の仕事は、幅広い知識を要求され、未知の分野への対応を求められる仕事ではありますが、日々新たな発見があり、とても刺激的な仕事です。

刺激的な一方で、弁護士の仕事はストレスと隣り合わせでもあります。このため、私は、ゴルフを始め、日々のストレス発散にしています。勤務先の事務所には、簡易的なゴルフスペースがあり、座り続けで身体が凝った時や、考えが纏まらない時などには、軽くゴルフの練習をしたりしています。
弁護士の仕事は、大変な分、やりがいのある仕事でもあるので、今後とも、日々の研鑽を怠らず、基礎に立ち返り、弁護士の職責を全うしていきたいと思います。