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植物工場基盤技術
研究センター

【開催報告】植物工場基盤技術研究センター10周年記念事業「食料問題に対応する新しい野菜生産の形—植物工場の現状と未来—」(11月5日)

2022年12月01日
明治大学 生田研究知財事務室

北野大氏(明治大学顧問、明治大学校友会会長)北野大氏(明治大学顧問、明治大学校友会会長)

大和ハウス工業㈱の大塚貴雄氏(1994年経営学部卒)大和ハウス工業㈱の大塚貴雄氏(1994年経営学部卒)

昭和産業㈱の安武望氏昭和産業㈱の安武望氏

 植物工場基盤技術研究センター(センター長=池田敬農学部教授)は11月5日、昨年度センター開設10周年を迎えたことを記念した講演会「食料問題に対応する新しい野菜生産の形—植物工場の現状と未来—」を駿河台キャンパス・リバティホールで開催した。講演会は、明治大学の生涯学習機関リバティアカデミーと共催で企画され、事前予約制のオープン講座として開講。150人以上が聴講した。
 第1部は、元理工学部教授で、現在は明治大学顧問、明治大学校友会会長を務める北野大氏による基調講演「安全・安心な食料生産に向けた植物工場へのさらなる期待」。北野氏は、地球温暖化がもたらす農業への影響や、日本の食料自給率低下など、農業を取り巻く諸課題を指摘したうえで、植物工場での農作物生産に関するメリットを紹介した。さらに、10周年を迎えた明治大学植物工場について、「総合大学の持つ知的基盤の融合を通じて、作物への付加価値を高めていくことができるだろう」として、さらなる研究推進への期待を述べた。
 第2部は、池田センター長が司会を務め、同センターと共同研究を実施している大和ハウス工業㈱の大塚貴雄氏(1994年経営学部卒)と昭和産業㈱の安武望氏の2氏による講演が行われた。両氏は植物工場の現状や明治大学との共同研究による成果、そしてこれからの課題についてビジネスの観点から解説をした。
 終了後のアンケートでは、「久々の対面での講演で、北野先生の話が面白かった」「多品種化など今後の植物工場の広がりに期待したい」などといった意見が寄せられ、好評な様子だった。
 同センターは2011年に生田キャンパスで開設。これからも共同研究を強化し、社会課題の解決を推進していく。