研究・知財戦略機構 学内フォーマット集
ベンチャー企業の成長におけるマーケティングの役割についての実証研究
研究課題名 | ベンチャー企業の成長におけるマーケティングの役割についての実証研究 | ||
研究種目等 | 基盤研究 (C) | ||
研究概要 | (研究実施計画) 平成18年度に達成すべき課題は,ベンチャー企業の成長についての理論的モデルの有効性を実証的に検討することである。平成17年度の研究課題として,ベンチャー企業の成長モデルの開発をしたが,そのモデルが実際のベンチャー企業の成長に実践的に関連しているかどうかを確認することである。経験的な実証作業は,質問票調査と実地インタビューを計画している。まず,1)として質問票調査の計画について述べ,2)としてインタビュー調査の計画についての方法を記述する。 1) 経験的実証研究のひとつは,大規模な質問票調査である。すでに,ベンチャー企業の成長モデルをベンチャー企業のマーケティング志向尺度により仮説として定式化している。このモデルは技術志向で成長してきたベンチャー企業が,マーケティング志向を取り込むことで,次の成長のプロセスに入ることができることを示した。これはアメリカでの実証研究であるが,われわれがその尺度を使って実証研究することで,日米のベンチャー企業の成長メカニズムを比較できることが期待される。被調査企業のデータベースは弘中助教授が指導する中小企業支援団体からえられる。 2) 質問票調査の弱点は成長メカニズムの内容まで明らかにできないことである。それを補うためインタビュー調査を企画する。ここでは,われわれが質問票調査で明らかにした理論仮説,なぜある企業に選択され,どのように機能していったのかを確認することである。インタビュー調査のデータベースは質問票調査のものを用いるが,それ以外にも,研究者間ネットワークによってリストアップされた企業について王助教授がデータベースを構築する。 すでに,先行しているインタビュー調査の一部を欧州の学会発表にエントリーしており,9月,ミラノでの国際学会に採択されている。研究者間の調整は,学期中は電子メールで行い,長期休暇中は短期の研究合宿を計画している。 |
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研究者 | 所属 | 職 | 氏名 |
商学部 | 助教授 | 竹村正明 | |
補助金額(千円) ※直接経費のみ |
1,000 | ||
研究期間 | 2005.4~2008.3 | ||
リンク |