研究・知財戦略機構 学内フォーマット集
消化管細菌の利用により共役リノール酸を増強した乳・肉・卵の生産
研究課題名 | 消化管細菌の利用により共役リノール酸を増強した乳・肉・卵の生産 | ||
研究種目等 | 基盤研究 (C) | ||
研究概要 | (研究実施計画) (1)B.fibrisolvensおよびB.adlescentisの大量培養,その保存,動物への投与可能な形態への調製などの検討: 増殖能を低下させないで大量の菌体を生産すること,およびそのコストをできるだけ低くすることなどが必要であり,培地の原料や培養条件,カプセル化などについて検討する。 (2)ニワトリへのB.fibrisolvensのCLA生成菌株の投与により体内のCLAを増加させるための方法と条件の検討: ブロイラーについて調べる。消化管内細菌相が十分定着したと考えられる3週齢のトリに,LA含量の高い植物油を添加した飼料を給与し,CLA生成菌株を1日おきに3週間投与した後,体脂肪中のCLA量を定量する。この結果を参考にして,産卵鶏を用いて同様の試験を行い,卵中のCLA量の増加を確認する。 (3)B.adlescentisのt-VA取り込み能を高くするための改良: 本菌による脂肪酸の取り込み調節がどのように行われているかを遺伝子レベルおよびタンパクレベルで解析する。即ち,脂肪酸の取り込みに関与する輸送担体と脂肪酸合成経路の遺伝子,および発現タンパクの解析を行う。大腸菌では,これら脂肪酸の取り込み・合成に関与する遺伝子は同定されているので,それらのデータに基づいて解析を行う。一方,Bifidobacteriumについては,B.longumの全ゲノムDNA配列が明らかになっていることから,まずこの菌のそれらの遺伝子および発現タンパクの解析を行った後に,B.adolescentisについての解析を行う。 |
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研究者 | 所属 | 職 | 氏名 |
農学部 | 教授 | 日野常男 | |
補助金額(千円) ※直接経費のみ |
1,800 | ||
研究期間 | 2006.4~2008.3 | ||
リンク |