研究・知財戦略機構 学内フォーマット集
新たに見出された細胞周期関連遺伝子群の機能解析
研究課題名 | 新たに見出された細胞周期関連遺伝子群の機能解析 | ||
研究種目等 | 若手研究 (B) | ||
研究概要 | (研究実施計画) CDCA遺伝子群中,機能未知なCDCA2,4および5のcDNAをRT-PCRにより増幅し,発現ベクター(テトラサイクリン誘導可能なtet-on vector,pTRE2)を作製する。同時に,GFPを蛍光マーカーとしてそれぞれのcDNAとキメラタンパクを生ずるような発現ベクターを作製し,細胞局在を観察する。また,GST融合タンパク質を作製し,ポリクローナル抗体作製を開始する。 CDCA2,4および5の安定発現細胞株を樹立し,テトラサイクリン添加前後における細胞周期に対する影響をFACS(セルソーター)解析する。RNAi(RNA interference)による発現抑制効果も併せて検討する。作製した抗体により,内在性タンパクの局在,細胞周期におけるユビキチン(APC,SCF)による特異的タンパク分解の有無を生化学的に解析する。 CDCA4と全体に渡り約30%の相同性を示すTRIP-Br1/p34SEI-1はE2F1/DP1のco-activatorとして,またCdk4/cyclinDと結合してp16INK4Aのキナーゼ活性阻害作用と拮抗する。CDCA4のSERTA motifが実際,Cdk4/cyclinDと相互作用するか,また,E2F1/DP1と結合し転写活性を増強させるか生化学的に解析する。 CDCA遺伝子群をそれぞれ安定発現するHCT116細胞で,p53を含めたDNAチェックポイント機構が活性化されているかどうかをリン酸化特異抗体で検出すると共に,細胞増殖性,コロニー形成能,ヌードマウス皮下移植による造腫瘍性を観察する。これらによりCDCA遺伝子群発現異常と癌化との因果関係を実験的に解析する。 |
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研究者 | 所属 | 職 | 氏名 |
農学部 | 講師 | 吉田健一 | |
補助金額(千円) ※直接経費のみ |
900 | ||
研究期間 | 2005.4~2007.3 | ||
リンク |