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新領域創成型研究・若手研究詳細 2010年度

屈辱感の適応的機能に関する検討

研究課題名 屈辱感の適応的機能に関する検討
研究種目等 若手研究
研究概要 (研究目的)
本研究の目的は屈辱感(humiliation)の適応的機能を明らかにすることである。屈辱感は社会的苦境場面において生じる自己意識感情である。先行研究では,屈辱感が攻撃性や他罰的認知を促し,また,抑うつ,無気力など精神的健康を悪化させる社会的不適応を生じさせる感情であると示唆されている。しかし,進化論的観点から,ネガティブ感情の有する適応的機能が指摘されており,例えば,屈辱感と同様,社会的苦境場面で生じる恥や罪悪感といった自己意識感情は社会関係や集団構造を維持するために役立ってきたと示唆されている。このように進化論的立場から考えると,屈辱感に適応的機能が備わっていると想定することができる。そこで,本研究では,社会的不適応的感情とされている屈辱感の適応的機能について検討する。
研究者 所属 氏名
  研究・知財戦略機構 ポスト・ドクター 薊理津子
研究期間 2010.7~2011.3
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