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黒耀石研究センター

【活動記録】2010年度新領域創成型研究「ヒト—資源環境系に占める黒曜石の採掘活動と古環境解析」

2010年12月02日
明治大学

新領域創成型研究は科研費等の外部資金獲得の準備に資する学内競争的研究費です。センターは2011年度の外部資金獲得準備のため「ヒト—資源環境系に占める黒曜石の採掘活動と古環境解析」を申請し,8月に採択を受けました。

研究組織は,研究代表者を小野昭センター長とし,研究分担者に杉原重夫文学部教授,会田進副センター長,島田和高博物館学芸員(センター員)が参画しています。研究目的は次のとおりです(以下,計画調書より抜粋)。

【具体的目的】本研究は、先史時代に多様に利用された、黒曜石(火山ガラス)の原産地開発のあり方と、利用時期の古環境の復元を目的とする。対象地域を信州の黒曜石原産地域に絞り込み、先史時代の人類が黒曜石の採掘活動をおこなっていた時系列変化に対応した当時の古環境、特に採掘地点付近の古植生の復元をおこなう。気候変動の影響を受けやすい海抜1400メートル付近をターゲットにする。

【全体構想への位置づけ】ヒト−資源環境系に占める黒曜石の文化資源的意味を統合的に探ることを全体構想して計画し、科研申請をおこなう予定である。黒曜石利用の考古学的解明と産地分析研究を結ぶ共通の背景の復元と年代測定の試みにより、堅固な基礎と時間軸をあたえる可能性を切り開く。