Go Forward

黒耀石研究センター

広原遺跡群(長野県長和町)における考古・古環境調査

開催期間:2013年04月27日~2013年05月11日
明治大学 黒耀石研究センター

明治大学黒耀石研究センター
私立大学戦略的研究基盤形成支援事業
「ヒト−資源環境系の歴史的変遷に基づく先史時代人類誌の構築」
 

長野県和田峠遺跡群広原(ひろっぱら)湿原
及び周辺遺跡発掘調査のご案内
 
1.調査主体 明治大学黒耀石研究センター

2.調査日程 2013 年4 月27 日(土)〜5 月12 日(日)

3.宿舎・連絡先
宿舎:長和町菜園付長期滞在施設
長和町大門3593 番地2
連絡先:明治大学黒耀石研究センター
〒386-0601 長野県小県郡長和町大門3670-8
TEL : 0268-41-8815 FAX : 0268-69-0807
E-mail:meiji-ob@kokuyou.ne.jp

4.調査目的
広原湿原は,信州黒曜石原産地として著名な和田峠の北東約500 メートルの山間に立地していま
す。旧和田村教育委員会と地元研究者らにより1988 年〜1992 年に実施された詳細分布調査では,
広原湿原の2.5m におよぶ泥炭堆積物の花粉分析が行われ,その周辺の陸域の試掘調査により旧石器
時代〜縄文時代遺跡の存在が確認されています(森嶋・森山編1993)。
広原湿原と周辺陸域において,2011 年度より黒耀石研究センターは以下の目的で調査を進めてい
ます。①古環境に関する研究:八島湿原の花粉分析結果との比較から完新世初頭以降に相当すると
されている広原湿原堆積物(酒井・国信1993)にもとづく植生・古気候の復元(年代測定・花粉分
析・珪酸体分析など)およびテフラの同定。②人類活動の時期に関する研究:石器群組成の把握,
技術的特徴の復元ならびに年代測定。③人類活動の内容に関する研究:石器群の分布・包含状況・
土層堆積の検討による湿地部周辺における諸活動の復元。広原湿原と遺跡群の形成過程にもとづく
旧石器・縄文時代における景観利用の復元。産地推定分析にもとづく原産地間における人類活動の
復元。
2013 年度調査は,昨年の調査地点のうち,湿原西側に位置する調査区2(EA-2)を拡張し,発掘
調査を行ないます。昨年検出した「黒曜石集石」の広がりの把握を第1 の目的とします。

※調査地点は国有保安林内に所在しており,入林には事前の許可が必要です。
詳細はお問い合わせください。