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黒耀石研究センター

新刊案内:『愛鷹山の旧石器文化』 黒耀石研究センター特任教授・池谷信之ほか編集

2020年10月09日
明治大学 研究・知財戦略機構

国内屈指の旧石器時代のフィールドである愛鷹山麓について、年代・植生環境・石材環境・石器群の編年・石器の使用痕、さらに他地域との関係などの広範な視点から検討を加えた論文集が刊行されました。

【編著者・池谷信之氏からのコメント】
 愛鷹山麓には列島における旧石器時代の開始直後から信州系の黒曜石が運ばれ、それは他地域で黒曜石が占める割合が減少していく最寒冷期においても続きました。本書にはその謎解きのヒントが随所に散りばめられています。今後の旧石器時代研究の指針となるべき方法も示されていますので、ぜひご一読ください。

内容
[序 章] 愛鷹旧石器文化とは何か  池谷信之
[第1章] 旧石器時代の年代と愛鷹山麓の古環境  三好元樹
[第2章] 愛鷹第1期における狩猟採集集団の技術と行動  山岡拓也
[第3章] 愛鷹第1期の石器編年  中村雄紀
[第4章] 愛鷹第2期の石器編年  阿部 敬
[第5章] 愛鷹山麓における石材の変遷と社会的背景  池谷信之・前嶋秀張
[第6章] 石刃技法の出現 -南関東地方~愛鷹山麓を中心に-  髙屋敷飛鳥  
[第7章] 愛鷹山麓で選ばれた狩猟具づくり  須藤隆司
[第8章] 東海地方西部における遺跡群出現期の行動論  富樫隆志
[第9章] 東アジア旧石器社会の歴史的変遷と愛鷹旧石器文化の意義  佐藤宏之

編著者 池谷信之 佐藤宏之(いけやのぶゆき さとうひろゆき)

定 価: 本体9,800円+税(税込10,780円)
発売日: 2020年9月10日
判型/頁: A5判 上製 416頁
ISBN: 9784906822492

http://k-bun.co.jp/con_historybooks_15.html