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黒耀石研究センター

新刊案内:季刊考古学153号『神子柴系石器群とは何か?』黒耀石研究センター客員研究員・堤 隆編集(10月25日発刊)

2020年10月15日
明治大学 研究・知財戦略機構

神子柴遺跡の石器は「日本旧石器発掘史上最高の豪華版」と藤森栄一をして言わしめたが、大形の局部磨製石斧・尖頭器・搔器・削器・円盤状の石核など、確かに息を呑むような美しさと気品がある。
しかし、その影に隠れていたのは果てることのない議論、すなわち”神子柴論争”であった。
本誌は、神子柴系石器群の生成と展開に関わる科学研究費を取得している黒耀石研究センター客員研究員堤隆が、最終年度の研究成果も含め、多くの当該期研究者の論考を集めて編集した特集号である。(堤 隆)

■季刊考古学153号 目次■
 神子柴ディスコード(堤 隆)
 神子柴系石器群の性格と理解
 スケールダウン・イノベーションと神子柴文化(稲田孝司)
 神子柴遺跡の性格をめぐって(佐藤宏之)
 神子柴遺跡の位置(栗島義明)
 ローソクが燃え尽きるとき—神子柴文化を考える—(岡本東三)
 神子柴系石器群の石器を観る
 神子柴型石斧について(橋本勝雄)
 本州中央部における更新世末の大形両面加工尖頭器(橋詰 潤)
 痕跡研究と機能論的アプローチ—神子柴遺跡の石器に残る傷から—(堤 隆)
 神子柴系石器群の製作技術と石材
 石器技術学からみた槍先形尖頭器の製作技術(大場正善)
 両面調整の尖頭器製作と円盤状石核(髙倉 純)
 神子柴系石器群の利用石材(中村由克)
 神子柴系石器群の展開をめぐって
 北海道における神子柴石器群並行期とその前後(夏木大吾)
 西日本の神子柴系石器群(芝康次郎)
 神子柴石器群の生成〈出自〉と展開(安斎正人)
 神子柴系石器群をめぐる古環境と遺跡形成過程、その時代性
 晩氷期の東日本における古植生の地理的分布(吉田明弘)
 神子柴系石器群における遺跡形成過程(中沢祐一)
 神子柴遺跡の時代(森先一貴)

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