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黒耀石研究センター

新刊案内:『ビジュアル版 考古学ガイドブック』黒耀石研究センター・センター員 小野 昭著

2020年10月28日
明治大学 研究・知財戦略機構

新泉社の「遺跡を学ぶ」シリーズより別冊05『ビジュアル版 考古学ガイドブック』が11月1日付で出版されます。センター員の小野 昭氏による、考古学の見方・考え方を写真・図で解説する一冊となっております。

【著者・小野 昭氏からのコメント】
考古学や文化財の問題に関心を持つ市民にむけて発したガイドです。時代と地域の枠を外し、概論、方法論、概説のスタイルをとらずに、内容をビジュアルに解説することを試みました。ふだんは前提となって問われることの少ない、考古学的時間、分布の広がりと国民国家、広域比較、私の歴史か他者の歴史か、歴史叙述の問題、遺跡は誰のものかなどを、現代社会との関連で問題を提起し、わかりやすくガイドしました。
(小野 昭)

目次
01 考古学・考古学者とは
02 なぜ発掘調査がおこなわれているのか
03 考古学は3Kな仕事?
04 発掘は最大の武器
05 土器の編年が考古学を鍛えてきた
06 さまざまな時間感覚
07 考古学の「時間」
08 「同時に存在した」ってどういうこと?
09 どうやって「時代」を区分しているのか
10 私たちの朝の食卓が後世に発掘されると
11 実測図に惑わされるな
12 分布論に冒険する
13 比較の大いなる可能性
14 復元とそれを確かめるには
15 文化財は残ったのではなく作られる?
16 太古の人骨のあつかいに制限はあるのか
17 分布の広がりと国家
18 多様化・国際化する考古学
19 私の歴史? 他者の歴史?
20 考古学者が書いた歴史は面白くない?
21 遺跡は誰のものか

著者 小野 昭(おの あきら)

定 価: 1,600円+税(税込1,760円)
発売日: 2020年11月01日
判型/頁: A5判 96頁
ISBN: 978-4-7877-2030-6
新泉社HP http://www.shinsensha.com/books/3734/