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開催期間:2024年11月10日
明治大学 研究・知財戦略機構
シンポジウム『黒曜石原産地判別法の進展と展望を探る』
Symposium on Advances and Perspectives in Obsidian Provenance Studies Using XRF
*本シンポジウムは科研費 基盤B「国際的黒曜石研究拠点(ハブ)の構築:黒曜石原産地判別法の国際標準の導入と新展開」
(研究代表者:隅田祥光)において実施します。
後援:明治大学黒耀石研究センター
〈趣旨〉
Cann and Renfrew(1964)に始まる理化学的手法に基づいた黒曜石製石器の原産地判別に関する研究(Obsidian Provenance Study)は1960年代後半には国内でも行われるようになった。1990年代に入ると、蛍光X線分析装置(XRF)によるX線強度を利用した判別法が望月と池谷により体系化され、一方で、2000年代に入ると国外では元素濃度を利用した判別方がスタンダードになった。このため国内でもこの手法を体系化していくことが国内外から求められるようになり、本科研はこの状況を進展させることを目的に開始した。本シンポジウムでは元素濃度を利用した判別法の体系化を目指した新たな取り組みとともに、これまでのX線強度を利用した判別法が果たす役割や進展について紹介する。そして、パネリストとともに今後の国内における原産地判別法の在り方について模索したい。
■ 開催日時: 2024年 11月10日(日)13:00~17:00
■ 開催形式: オンライン(開催日の前日にZoomの招待URLを参加者へ送付)
■ 参加方法: 申込フォーム( https://forms.gle/YvX6eNjpWZUaqf876 )
■ 申込締切: 2024年11月8日(金)17:00
〈プログラム〉
13:00~13:10 趣旨説明 隅田祥光(長崎大学教育学部)
13:10~13:40 黒曜石基準試料と標準試料を定める取り組みについて
隅田祥光(長崎大学教育学部)
13:40~14:10 明治大学黒耀石研究センターにおける原産地分析について
池谷信之(明治大学黒耀石研究センター)
14:10~14:40 原産地判別図の共有について
金井拓人(帝京大学文化財研究所)
14:40~14:50 休憩
14:50~15:20 基準原石資料を基礎としたp-XRF原産地分析について
島田和高(明治大学博物館)
15:20~15:50 黒曜石原産地推定に関する調査者の実情
脇 幸生(かながわ考古財団)
15:50~16:00 休憩
16:00~17:00 パネルディスカッション:「黒曜石原産地判別法の進展と展望を探る」
モデレーター:隅田祥光(長崎大学教育学部)
パネリスト: 小野 昭(東京都立大学名誉教授)
池谷信之(明治大学黒耀石研究センター)
金井拓人(帝京大学文化財研究所)
島田和高(明治大学博物館)
脇 幸生(かながわ考古財団)
■問合せ:隅田祥光(SUDA, Yoshimitsu: geosuda@nagasaki-u.ac.jp )