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大学評価

シンポジウム「直接評価による学習成果の可視化と質保証強化への挑戦」を山形大学と共催

2016年11月17日
明治大学 評価情報事務室

千代教授(山形大学)による講演千代教授(山形大学)による講演

安田准教授(山形大学)による講演安田准教授(山形大学)による講演

 明治大学は11月11日(金)、山形大学主催によるEM(※1)及びIR(※2)に関する公開シンポジウム「直接評価による学習成果の可視化と質保証強化への挑戦」(APキックオフシンポジウム及び第10回EMIR勉強会)に共催し、駿河台キャンパス・グローバルホールで開催した。勉強会は、EMによる大学運営を行っている山形大学が、昨年に引き続き、明大で開催したもの。

 第1セッションでは、文部科学省から、高大接続の観点を踏まえ、授業を改革することから学生の成長を目指して欲しいとの期待が述べられた後、山形大学からは、教育の国際化や社会との連携から求められている、直接指標(※3)による教育評価の取り組みと、IRによる教育評価の改善方法について紹介があった。第2セッションでは、山形大学における総合学生情報データ分析(EM、IR)による入試、学部教育、進路指導の充実や改善事例の報告とともに、小山学長(山形大学)からIRを活用した大学経営について講演があり、最終セッションでは、「米国における奨学金制度」を事例に、直接指標による評価の重要性について講演があった。各セッションの間には、総合討論として、登壇者とフロアとの間で活発な討議が行われた。

 EM・IRへの関心は高く、定員を超える申し込みがあり、当日は全国93大学・機関から、約180名が参加した。

※1 EM(エンロールメント・マネジメント)
 学生の入学前の大学との接触から、入学後の学習をはじめとする大学でのさまざまな経験、卒業後の自己実現や大学との関係までのプロセスを、データ基盤を活用しながら、全部署が統一した理念のもとで企画・実践する大学マネジメント手法のこと。

※2 IR(インスティテューショナル・リサーチ)
 大学執行部や学部執行部等の企画や改善に向けた意思決定を行う組織に対して、大学の現況をデータの側面から分析・説明し、必要な情報を提供すること。

※3 教育評価における直接指標、間接指標
 直接指標とは、教育による効果を直接的に測定でき、かつ標準性のある指標で、例えば科目試験、卒業論文・試験、外部(汎用)テスト、事前事後試験、ポートフォリオ評価等がある。間接指標とは、教育の効果を間接的に測定する指標で学生アンケート、単位修得率、卒業率、GPA等がある。

当日の資料は、下記のホームページから公開しています。
・山形大学 次世代形成・評価開発機構 https://ir.yamagata-u.ac.jp/
お問い合わせ先

教学企画部 評価情報事務室

03-3296-4228