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「学修環境に関する学生アンケート」調査概要について

 本学学生の学修実態を把握し、点検・評価、さらには政策立案に役立てるために、「学修環境に関する学生アンケート」を試行的に実施しました。
 特に、本学の理念・目的や各学部の3つのポリシーの有効性、学生の学修成果の実感、教育課程の満足度、学修支援の適切性などを把握し、学生の皆さんの学修環境の改善に役立てることを目的としました。
 アンケートの実施期間は2014年1月~2月にかけて行い、実施方法は所属学部事務室を通じてアンケート用紙を配布・回収しました。凡そ、在籍学生の5%を抽出することを予定していましたが、結果として在籍学生31,414名のうち、1,994名(全体の6.3%)から回答を得ました。
 このたび、実施結果を基に、主要な設問の分析結果を以下のとおり公表します。
 今回、試行的に実施したアンケートの結果は、実施方法・時期、質問項目などについて引き続き分析を続けます。なお、学生の皆さんからいただいた意見については、担当する各部署で改善に役立ててまいります。
 
明治大学自己点検・評価全学委員会

 

① 調査結果-建学の精神の認知度や学修状況、国際化について-

(1)明治大学の建学の精神「権利自由・独立自治」についての認知度

本学の建学の精神「権利自由・独立自治」について、全体として「意味までよく知っている」(9.7%)、「言葉だけ知っている」(48.4%)の肯定的意見は、合わせて58.1%となっています。

(2)「大学で学びたい」と思ったことに対する達成度

 「大学で学びたい」と思ったことを学べましたかという設問に対する回答は、全体として十分に学べている(13.1%)、「ある程度学べている」(61.5%)、合わせて74.6%となっています。
学年別にみると、1年生66.7%、2年生71.1%、3年生79.4%、4年生80.7%、研究科91.1%となっており、「大学で学びたい」と思ったことの達成度は年次ごとに高まっています。

(3)本学の国際化についての印象

下図は、本学の国際化への対応についての具体的な印象を9項目の視点から聞いた結果の一覧です。「強く感じる」と「ややそう感じる」を合わせた肯定的意見が高いのは順に、「本学は国際化について積極的だと感じる」(55.8%)、「海外留学する学生が増えたと感じる」(49.6%)、「外国語を学習する機会が増えたと感じる」(47.9%)、「英語による授業を履修できる機会が増えたと感じる」(47.1%)となっています。

② 2つの質問の結果をクロス集計分析-新たに見えてきた結果-

(1)教育目標等の理解度とカリキュラム満足度の関係

所属学部・研究科の教育目標や育成しようとする人材像を理解している学生は、カリキュラムについての意識や満足度が高いのではないか、という仮説に基づきクロス集計を実施しました。
下図にみるとおり、所属学部・研究科の教育目標や育成しようとする人材像を「知っている」「だいたい知っている」学生層は、「知らない」と回答した層に比較して、カリキュラム満足度に関する肯定的意見が5.2%高くなっている結果となっています。

(2)志望順位と学生生活満足度の関係

本学に第一志望で入学した学生は、大学での学習、学生生活等に関して、満足度も高いのではないか、という仮説に基づきクロス集計をしました。
下図にみるとおり、「満足である」「どちらかといえば満足である」を合わせた肯定的意見は、第一志望92.1%、第二志望90.2%、第三志望以下85.8%という結果となっています。