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これからも『明治』で 4氏に名誉教授の称号を授与



永年にわたり明治大学の教育学術の発展に尽力され、学内外で顕著な功績を挙げられた4氏に、名誉教授の称号を5月1日付けで授与した。

称号記授与式は5月11日、駿河台キャンパス・リバティタワー23階の岸本辰雄記念ホールで行われ、大学役員・役職者が列席するなか、納谷廣美学長から名誉教授一人ひとりに称号記が手渡された。

あいさつに立った納谷学長は、各氏のこれまでの功績と明治大学発展への尽力に敬意を表し、4氏の経歴に触れながら「皆さん明治に新しい風をもたらし、社会との連携を率先してくれた」と感謝した。そして明治大学名誉教授としての新たな一歩を踏み出す4氏に向け、「今後も健康で『明治』の名のもと、社会でのますます活躍を」と期待を込めた。

引き続きサロン紫紺に会場を移して行われた祝賀会では、長堀守弘理事長が祝辞を述べ、「研究というものは、日々新しいプロット(=筋書き)の積み重ね。『日々の1時間』とどう向き合い、年月を過ごしたのかが肝心なのだと思う。今後も有意義な人生(研究)を続けてほしい」とエールを送った。

称号を授与された4氏はそれぞれ喜びや明治大学での思い出とともに、「植物工場のLED照明活用研究が現在も続いている。漆の研究のサポートも頼まれており、いい結果を出したい」(植草名誉教授)などと、今後の抱負などをスピーチした。

中邨 章(なかむら・あきら)

1963年関西学院大学法学部卒業、1973年南カリフォルニア大学大学院博士課程卒業。1976年明治大学政治経済学部専任講師、1983年同教授。2011年3月退職まで、大学院長、副学長等を歴任された。学外ではアジア行政学会会長等歴任、マレーシア政府叙勲等多数受賞(章)。70歳。政治学博士。

大滝 厚(おおたき・あつし)

1964年東京農工大学工学部卒業、1969年早稲田大学大学院修士課程修了。1970年明治大学工学部実験助手、1984年同教授。2011年3月退職まで、理工学部教務主任、大学院理工学研究科委員長等を歴任された。学外では日本ものづくり・人づくり質革新機構理事等を歴任。70歳。工学博士。

植草 新一郎(うえくさ・しんいちろう)

1963年明治大学工学部卒業、1968年同大学院博士課程修了。東京工業大学文部教官助手を経て1973年明治大学工学部専任講師、1982年同教授。2011年3月退職まで、理工学部電気工学科長、大学院理工学研究科電気工学専攻主任、科学技術研究所長等を歴任された。学外では応用物理学会評議員等を歴任。70歳。工学博士。

山元 洋(やまもと・ひろし)

1964年明治大学工学部卒業、1969年同大学院博士課程修了。同年明治大学理工学部実験助手、1981年同教授。2011年3月退職まで、科学技術研究所長、社会連携促進知財本部長等を歴任された。学外では、日本学術振興会科学研究費委員会専門委員、粉体粉末冶金協会監事等を歴任。電気学会全国大会功労賞等多数受賞。70歳。工学博士。