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空調のコントロール室での定時ミーティング。大教室の使用予定や、今日の天気、予想される気温の変化など、短時間ながら密度濃く打ち合わせ

政府は5月13日、電力需給緊急対策本部(枝野幸男本部長=官房長官)で、夏期の電力需要対策を取りまとめ公表した。東京電力と東北電力管内では対前年比ピーク時の15%減の節電目標が設定された。明治大学の駿河台、和泉、生田、調布の4キャンパスでも、7月1日~9月22日(平日)の9時から20時まで、電力使用の占有割合が大きい空調設備の電力削減を重点に、照明・その他の設備について対策を講じる。

空調設備

  1. 空調設定温度を28℃とし、ピークカットを図る
  2. 空調用冷凍機等の稼働時間を調整し、ピークシフトを図る(従来から行っている夜間電力利用および午前中の電力利用も考慮)
  3. 個別空調の適切な温度設定の周知。徹底
  4. ブラインド、ロールスクリーン等の適切な調整(室内断熱性の向上)
  5. クールビズの推進(空調設定温度の引上げに対応し、快適な勤務環境を確保)
  6. 熱中症の予防および対策(冷水機の稼動等を考慮)

照明設備

  1. 共用部の照明を通常時の30%点灯とする(70%削減)
  2. 建物外壁サイン照明を消灯する
  3. 執務に影響しない範囲で、事務室の照明間引きを行う(JIS照度基準等を考慮)
  4. 省エネ器具(LED照明・人感センサー付器具等)への更新
  5. 昼休みの室内照明消灯

その他の設備

  1. 共用部電気温水器、便座ウォーマーの停止
  2. エレベーター運転台数削減および上下階移動時の階段利用の呼びかけ
  3. パソコンの省エネモード設定および未使用時の電源OFFの徹底
  4. 未使用OA機器の電源プラグを抜くこと等による待機電力の削減
  5. 事務室等のプリンタ、コピー機の共有。使用機器の電源OFF
  6. 自動販売機の消灯
  7. 当日および当月の使用電力をホームページ掲載し電力使用状況「見える化」の推進等

夏季電力需要ピーク日および節電対策実施電力負荷曲線

めいじろう解説 なぜ空調なの?



リバティタワーの空調は夜間電力で約6℃の冷水を4000トンも作り、地下の水槽に貯めておきます。気温の上がってくる昼間に、その冷水を熱交換器で冷たい空気に変え、地下1階の教室をはじめ100を超える各教室へ、17階の学食へ、最上階23階の岸本ホールへと、中央コントロールで届けています。※各教室で温度を設定することはできません。

昨年リバティタワーで一番電力を使ったピークは7月20日で5666kwでした。

今年は、その15%減(85%)4816kwのピークを超えて電気を使用しないことで、電力不足を補うこととなりました。

グラフは去年の7月20日の電力使用量を見える化したものです。日中よりも外気が低くなるはずの17時に電力使用のピークがあります。昨年はリバティタワーの冷房温度を26℃に設定していたところ、あまりの猛暑にリバティタワー地下に貯めた冷水が足りなくなり、正確には水が温まってしまい、教室の照明などにも電気が使われる昼間の時間にもかかわらず、冷水を追加で作ることになりました。
そこで今年は、冷房の設定を28℃にして、追加での冷水作りなどが発生しないよう、今まで以上に計画的な制御(運転)が行われます。