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HOPEミーティング体験記 久保 雄宏 (明治大学法人ポストドクター・農学部兼任講師)

ノーベル賞受賞者とのディスカッションなどを通じアジア各国の若手研究者が交流をはかる「第3回HOPEミーティング」(3月7-12日、東京)に参加した久保雄宏さん(当時理工学研究科D3)に体験記を寄せてもらった。

日本学術振興会主催のこの会議は、アジア各国から参加した若手研究者(主に物理関係分野を専攻する博士後期課程の学生およそ120名)の交流が目的です。約1週間、ノーベル賞受賞者による講演や、粒子加速器施設の見学と内容は盛り沢山でした。

私は益川敏英先生(2008年ノーベル物理学賞)と小さなテーブルを囲んでお話しする機会に恵まれました。中でも「ある仕事を切り上げるときにそれまでの記録をまとめておくこと、それがやがて日の目をみるだろう」というお話はとても印象的でした。

また、参加者には8人1組で取り組む自由形式のチーム発表が課せられました。時間は1日弱と短い中で、ホテルの一室に集合したメンバー全員が徹夜で無声映画の制作に取り組みました。チームの結束力をそれまで以上に堅いものにしたあの1日は大切な思い出です。

国内外を問わず、志をともにする同年代の仲間と過ごしたこの会議は、私にとって何物にも代え難い貴重な体験となりました。参加にあたって協力して下さった多くの方々に感謝します。