Go Forward

ズームアップ -meidai sports- <497> 強敵破り、インカレ準V! 水泳部 金子 貴宏



「負けない自信があった」。レースを終えた金子の手には銀メダルが握られていた。

9月2日から3日間に渡り開催された第87回日本学生選手権水泳競技大会。全国の学生スイマーたちが日本一を懸け、熱いレースを繰り広げた。

今大会、明治大学で唯一表彰台入りを果たした金子。昨年の同大会も100メートル平泳ぎ3位と表彰台に上ったが、今回は100メートル3位、200メー トルも2位と2種目で表彰台へ。200メートルには世界水泳日本代表の立石諒(慶大)や冨田尚弥(中京大)も出場。序盤から金子、立石、冨田による激しい 先頭争いが行われ、終始目の離せないレース展開となった。ラスト50メートル。金子は「もう冨田を見ないで泳いだ」と自分の力を信じ、前へ進むだけだっ た。結果、冨田に競り勝ち2位でフィニッシュ。あの北島康介を負かしたこともある冨田を破っての表彰台。「どちらかを倒すつもりで表彰台に立つ」。大会前、金子が口にした目標が現実となった瞬間だった。

彼の挑戦に終わりはない。「立石に勝たなきゃいけない」。シーズンは終わったがすでに新たな目標を立てている金子。再びスタート台に立つ彼の姿が今から待ち遠しい。

(かねこ・たかひろ 理工2 春日部共栄高出身 177cm・71kg)

文・竹田絵美(政経2) 写真・志賀万里恵(法1)