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明治大学付属明治高等学校・中学校 創立100周年記念式典を挙行



独立自治の旗翳し高き理想の路を行く(校歌斉唱)

明治大学付属明治高等学校・明治中学校は11月17日、駿河台キャンパスアカデミーコモンで、同校の創立100周年を記念する式典ならびに祝賀会を挙行した。式典には、金子光男校長、同学校関係者および在校生、大学から日髙憲三理事長、福宮賢一学長はじめ役員・役職者、そして400人を超す来賓、約1500人が出席して盛大に執り行われた。なお、高校1・2年生は、式典会場に入りきれなかったため、リバティタワー教室で同時中継モニターを見ながらの参加となった。

式典は2部構成で行われ、開会に先立ち、吹奏楽班によるオープニング演奏、同校卒業生の制作による「明大明治100年の軌跡」と題した記念映像が上映された。司会は日高のり子氏(声優・在校生保護者)が務めた。

式典第1部は坂口泰通副校長が開式の辞を述べ、国歌を斉唱した後、日髙理事長、金子校長が式辞を述べた。それぞれ同校の輝かしい歴史と、幾多の困難を乗り越えてきた同校創立からの変遷とともに「付属校として、大学の中核を担う個性の強い学生を輩出している。明治の場で養われる“個の強さ”を武器に、世界の舞台でも強く輝き、活躍する人間に育てることを使命とし、さらなる教育環境の整備、充実に全力を尽くす」(日髙)、「本日の式典は、本校創立者の岸本辰雄先生、初代校長の鵜澤総明先生をはじめとする先人の方々の理念と情熱、献身への感謝の場である。さらに、向こう100年を見据えた、活力と魅力あふれる学校創りの契機である」(金子)と謝意とともに決意を表した。

福宮学長は祝辞で「政治・経済・文化等、あらゆる事柄が世界的広がりをもち、その影響が瞬時に他へ波及する現代において、高等教育の基礎となる中等教育、明高中が果たすべき役割は重要」とした上で、「強く、かつ柔軟に対応しうる若い力を育て、若者の夢を実現するため、大学・高校・中学が紐帯をより強固にし“世界へ”向けて一層充実した教育を展開する」と述べた。

来賓を代表して東京私立中学高等学校協会の近藤彰郎会長(学校法人八雲学園理事長)が祝辞を述べ、私学助成の現状と展望に触れつつ「100年続く私学の良さを、200年続くように手に手を取り合って益々発展したい」と祈念の言葉があった。

続いて、功労者として個人6人・3団体が発表され、代表して総明会の尾島育四郎会長が登壇し表彰状を受け取った。

100周年記念事業として、田中徹太郎高校教頭が『世界へ-世界に飛び出し「己」を知ろう-』の下、初代校長の名を冠した奨学金プログラムの創設など10の教育振興事業や、教育・文化・スポーツ、記念史編纂、記念式典、募金事業について紹介した。

在校生代表として生徒会長の芦沢柚香さん(高2)が登壇し「多様な価値観を理解し、時代を切り開き、社会を変革していくことのできる強い意志と勇気を持って、100年間という時間を超えて受け継がれる意志、繋ぐ思いを胸に、火を絶やすことなくこれからの100年へと、そして世界へと羽ばたいていく」と力強く誓いの言葉を述べ、会場は大きな拍手に包まれた。

式典第1部の最後は、吹奏楽班の演奏に合わせ、校歌を斉唱して閉式した。

2面に続く】