Go Forward

校友の皆さまと「前へ」 理事長 日髙 憲三

ここに、向殿政男校友会長をはじめとして多数の校友の皆さまにご参加をいただき、定時代議員総会が開催されますことを心からお祝い申し上げます。また、皆さまには、平素から明治大学に大変なご協力をいただき、心から感謝を申し上げます。

さて、本学は、この4月に62年ぶりの新キャンパスとなる中野キャンパスを開校し、総合数理学部が誕生しました。新規事業には多大な投資が必要ですが、時代の進展とともに大学が生き残るには、教育・研究活動の充実を図り、様々な改革を進めなければなりません。ご存知のとおり、18歳人口が減少する一方で、大学や学部の数は増え続けています。市場規模の縮小にあわせて、安定を求め、個々の大学の規模も縮小しては、競争原理は働きません。いまや、大学も日本国内のみならず、海外の高等教育機関と比較される時代です。明治大学も常に新しい教育、新しい研究、新しい事業に取り組み、質の向上を図らなくては、大学間競争を勝ち抜くことはできません。失敗を恐れず、果敢に挑戦し、前へと進んでいく姿勢は、本学のスピリットです。これからも積極的な事業展開を通じて、明治大学を魅力ある大学としたいと考えております。

本学創立150周年の年である2031年。現在の大学生の多くは、40歳前後に成長し、働き盛りを迎えます。そのとき、本学の卒業生が社会においてどのようなポジションを担っているか。各界のリーダーとなる人材、世界を舞台に活躍する人材、世間に評価される人材を輩出できるかは、まさに今の大学教育ひいては大学経営が問われています。言うまでもなく、大学の評価は卒業生そのものであり、今日の明治大学の評価は、卒業生一人ひとりが各界で積み重ねてきた努力の賜物です。今後とも構成員一人ひとりが議論を重ね、立場や意見の違いを乗り越えて、明治大学を世界に誇れる大学、先輩たちに続く社会に有為な人材を輩出する大学にするよう努めてまいります。

結びになりますが、校友の皆さまは、大学と社会をつなぐ存在です。私たちは、校友の皆さまが持つ人と人との絆や、ヒューマンネットワークを通じて、さらに前へと歩みを進めたいと存じます。校友会におかれましては、今後とも変わらぬご支援を賜わりますようお願い申し上げるとともに、皆さまのご健勝を祈念して、あいさつに代えさせていただきます。