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第5回どくしょ甲子園 付属明治高・古和田チームが「最優秀賞」

和気あいあいとした読書会の様子 最優秀賞を受賞した、どくしょボード『ハーモニー』

1冊の本について語り合った成果を1枚の「どくしょボード」に表現する、高校生の読書会コンクール「第5回どくしょ甲子園」(朝日新聞社/全国学校図書館協議会主催、文部科学省後援)で、付属明治高等学校図書班・古和田チームの作品『ハーモニー』が見事、応募396点の中から最優秀賞(1点)に選ばれた。

古和田チームは、同校3年の古和田海咲さん、一色美佳子さん、長谷部はるかさん、五味千秋さん、湯澤雅子さんと、2年の一木咲栄さんの計6人。

ゆがんだユートピアを描いた2009年の日本SF大賞受賞作『ハーモニー』(伊藤計劃、早川書房)を題材に、「これは『わたし』の物語」という独自のキャッチコピーや本の世界観を生かしたイラスト、本の魅力を紹介する文章などをボード上に配置。構図の独自性や、読書会を通じて「わたし」の意識を追究した過程などが、選考委員から高く評価された。

このSFを題材に選んだのは「異質な世界の方が、話が弾みそうだったから」で、議論を進めるうちに「この世界は人間的と言えるのか」「同じ状況に置かれたらどうするか」などと、問題意識が絞られてきたという。

最優秀賞のほか、優秀賞(2点)、奨励賞(3点)、学校賞(2校)なども決定。1月31日午後2時より、浜離宮朝日小ホール(東京都中央区)にて表彰式が行われる。