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校友は大学と共に、大学は校友と共に

校友会長 向殿 政男

全世界の校友の皆さま、明治大学関係の皆さま、そして父母の皆さま方、明けましておめでとうございます。今年が皆さまにとって、良い年でありますことをお祈りいたします。

母校明治大学は、今年で創立134年となり、人が学び・育つ場として、人の出会う場として、そして知の集積地として、伝統を引き継ぎ、時代の風雪に耐えて、現在を迎えております。しかし、今、わが国の大学は、私立大学、国公立大学を問わず、極めて困難な時代を迎えようとしています。一つは少子化の波であり、もう一つがグローバル化の波です。

明治大学の歴史を見ると、本学は創立当時、明治政府がフランス法ではなくドイツ法を採用したことにより入学者数が激減したり、戦前は、わが国として極めて早くから先端的に韓国、台湾をはじめ、アジア全土から多くの留学生を迎え、送り出していたという実績を有しております。入学者数激減もグローバル化も体験済みです。その時々に、校友や関係者が果たした役割は大変大きかったことが、明治大学100年史を読めばよく分かります。前向きに、明るく、不倒の精神で乗り切り、対応をしております。

ここで、大学と校友との関係を振り返ってみましょう。「大学は、校友が社会の各分野で活躍することを期待し、校友は、母校が発展することを期待している」という関係は、いつの時代でも変わらない普遍の関係です。更に、校友が母校を卒業したということ、これは一生の縁であり、死ぬまで、そして、孫代々まで、変わらない深い絆です。誠に有り難く、この関係と絆は、誰でも大事にしたいと思うに違いありません。

「明治はひとつ」のスローガンの下、校友は大学と共に、そして、大学は校友と共にあります。歴代の関係者が対応してきたように、これからわが母校が迎えようとしている時代の荒波を、校友と大学が手を携えて、前向きに迎え、乗り越えようではありませんか。幸いなことに、明治大学は53万人の校友が全世界で活躍をしています。大学と校友との絆と縁を大事にして、手をつないで一つになって、どんな困難な時代を迎えようとも、大学の発展に貢献する、これが、校友が学恩に報いる道筋だと思います。校友会も引き続き、全力を尽くしてまいりますので、今年も相変わらずのご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。