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ズームアップ〈第536回〉「強気なトスワークが武器の司令塔」

バレーボール部 政井 拓歩



明大の紫紺バレーを支えているのは政井拓歩(経営2=市立尼崎)だ。スピードが光る強気なトスワークを武器に2年生ながら司令塔として試合に出場。チームの要として成長する政井に注目だ。

強気なプレーが魅力で「気持ちでは絶対に負けない」という強い精神力の原点、それは市立尼崎高バレー部での3年間だ。厳しい環境での毎日にバレーをやめたいと思うこともあった。2年次の秋からレギュラーをつかむも、初めは先輩もいるコートの中で自分を生かすことに苦労したという。声出しは欠かさず、コートでは全力で走り回った。メンバーから信頼を得て、プレーの呼吸も合うと、コートで動きやすくなっていった。持ち味の強気なトスで市立尼崎高を引っ張っていく選手へと成長した。

さらに明大入学も大きな契機となる。明大の自分たちで考えるバレー。そのおかげで試合中に柔軟な考え方ができるようになり、攻撃パターンが増えた。セッターとしての可能性が大きく広がった。「一勝でも多く勝てるようにしたい、優勝を目指して頑張ります」。政井のトスでチームを導き、優勝を目指す。

(まさい・たくと 経営2 市立尼崎高 175cm・65kg)

文・写真/川合茉実(政経1)