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夏の東北 被災地で継続する復興支援活動

「あの震災」から5年と5カ月あまりの日々が過ぎた。東日本大震災被災地の復興状況にも、いろいろな違いと多様な課題が出てきている。しかし共通課題はある。地道な支援活動の継続である。毎年約8000人の新入生という支援活動「予備軍」を迎える本学も被災地に寄り添う支援活動を、この夏も学生・教職員一体で引き続き、展開した。

福島県新地町「やるしかねぇべ祭り」支援

快適な会場を維持するエコステーションを担当する学生

「被災したからといって、しょげていても仕方ない。“やるしかねぇべ”」という町の若者の声で始まった夏祭りが8月6日、新地町総合公園で開催された。前日の準備に始まり、当日のプログラムの運営、会場の整備案内など祭りの実施に文学部・平山満紀ゼミ(総勢17人)、体育会ローバースカウト部(総勢20人)が復興支援活動の一環で参加した。

当日は、会場中央に設置された舞台で、応援団バトン・チアリーディング部OGの松本ありさ(和泉教務事務室)をリーダーとするトパーズの演技で幕を開けた。会場内に設営された明治大学ブースでは、恒例の松永基希(経営学部事務室)によるけん玉教室、トパーズのチア体験に加え、体育会ローバースカウト部のぶんぶんごま作り教室、平山ゼミによるバルーンアートなど新しいプログラムが展開され、来場した子どもたちにも多くの笑顔が見られた。今年で6回目を迎え、参加する町の人々の笑顔が増えたことと同時に、「顔なじみ」の人々と数多く再会し、支援活動の継続性を実感させられた夏の暑い1日であった。
鳥居 高(商学部教授)

体育会ローバースカウト部が「デイキャンプ」を開催

デイキャンプの様子

体育会ローバースカウト部は8月5日~8日にかけて、新地町でやるしかねぇべ祭りの手伝いと、現地の子どもを対象としたデイキャンプを開催した。祭りではさまざまな役割を担当、明治大学ブースではぶんぶんごま作り教室を開催するなど、酷暑の中、おのおのの仕事に全力で取り組んで満足げであった。特に今年は、昨年参加希望者が多かったことを考慮し、デイキャンプを2日間開催。初の試みで多少不安もあったが、71人もの子どもたちが参加し、両日ともペットボトルロケットや竹水鉄砲、アイス作りなどを行い、多くの子どもたちが楽しんで笑っている姿が見られた。
茂木 茉侑子(文3)

岩手県大船渡市で「盛町灯ろう七夕まつり」を支援

七夕飾りを立て掛ける学生

法学部・阪井和男ゼミは8月7~8日、岩手県大船渡市の「盛町灯ろう七夕まつり」の支援をした。町からの要請人数より学生の人数が不足していたため、準備段階で多少の不安はあったが、町の方と協力し、予定通り進めることができ、学生はそれぞれ配属された各町内の方々と、山車作り等の準備を通して交流を深めた。祭り当日を無事に終え、町の方からたくさんの「ありがとう、また来てね」との言葉を頂いた。「祭り支援」という形で、貴重な体験をさせていただいたことに感謝をし、今回の支援活動によってできた町の方々との繋がりを、今後も大切にしていきたい。
廣田 奈々(法3)