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学部・大学院から243人が母校を巣立つ—2016年度「秋季卒業式」を挙行



多くの留学生も明治大学を巣立った

明治大学は9月19日、2016年度「秋季卒業式」を駿河台キャンパス・リバティホールで挙行した。式典には土屋恵一郎学長や柳谷孝理事長、向殿政男校友会長、各学部長らが出席し、卒業生243人(学部193人、大学院50人)の新たな門出を祝った。

式典では冒頭、卒業生代表の情報コミュニケーション学部の三浦雄介さんと、専門職大学院ガバナンス研究科のポルガトリオ・ジョセフ・グァーディアリオさんに、土屋学長からそれぞれ学位記が授与された。

告辞の中で土屋学長は「人生は直線ではない。同じ目標に向かうのであれば、知らない道や迂回する道を歩いた方が多くの物語を持つことができる。それは必ず君たちを強くしてくれる」と卒業生たちを激励。さらに、サン=テグジュペリの『星の王子さま』や能楽の創始者である世阿弥の言葉を引用し、「大切なことは目には見えない。目に見えるものがすべてではない。他者に対しても、自身に対しても心で見る目を養い、明治大学の建学の精神である“権利自由”“独立自治”で、まっすぐに生きてほしい」と訴えかけた。

続いて祝辞に立った柳谷理事長は、リオデジャネイロ五輪での本学関係者の活躍に触れながら、個を強める姿勢の重要性を説いた上で、「未来予測が困難な時代においても磨いた個と主体性、明治大学の誇りをもって力強く歩んでほしい」と卒業生にエール。向殿校友会長は「校友会はみなさんを歓迎している。どんなことがあっても夢、希望をもって前に進んでほしい」と呼びかけた。

卒業生代表の三浦さんは答辞で、イギリス・カナダでの留学経験に触れ、多様な価値観をもった学生たちとの学びの中で「物事を多面的に見る力を養うことができた」と言及。「すべては自分次第であり、苦しい状況でもあきらめずに活路を見出せば、解決できる道がある。社会に出ても挑戦する気持ちを忘れずに邁進していきたい」と力強く語った。

式典の締めくくりには、混声合唱団とともに、参加者が校歌を3番まで高らかに斉唱。卒業生たちは高き理想を胸に、晴れやかな表情で学び舎を巣立っていった。