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3人の創立者の出身地へ「ふるさと活動隊」が行く—学生派遣プログラムの実施

市長からミッションを拝命(鳥取市) 現地調査最終日の「意見交換会」の様子(天童市) 明大生が制作した河和田地区片山町のキャンドルアート(鯖江市)

本学創立者3人の各出身地(鳥取県、山形県天童市、福井県鯖江市)との連携協力に関する協定に基づき、学生派遣プログラムの活動に位置づけた現地調査を8月、9月に実施しました。「建学の精神」とならんで、「創立者」は本学のアイデンティティを確認する上でも重要な要素です。創立者の故郷の風土やその足跡をたどり、本学の源流を確認し、また、創立者の故郷を学生にとっての新しい「ふるさと」と位置づけてもらい、実践的な学びを通じて、地域活性に貢献することを目的としています。

5年目にあたる今年のプログラムでは、このように地域活性への貢献と創立者を学ぶことを2本の柱にして、「事前勉強会」(6月17日、7月8日、30日)と「現地調査」(4泊5日)を実施しました。今年度は5月に全学公募を行い、最終的に7学部18人の学生が参加しました。学年も学部も多岐にわたるため、現地調査を通じて次第にチームワークが築かれて、明治スピリットを発揮していました。

この現地調査では地域の人々との交流・連携を通じて、各地方自治体から出された「ミッション」に応えるというものでした。鳥取市からは移住者誘致を見すえた同市の魅力を発見する「鳥取市体験レポを作成せよ」、天童市からは学生の視線と感性による「天童市の観光MAPづくり」、そして鯖江市からは市の東部に位置する山間部の河和田地区を対象にした「あなたしか知らない河和田のおもてなしづくり」が与えられました。現地調査の最終日における各自治体職員、現地の校友、父母との「意見交換会」を経て、10月24日開催予定の成果報告会で発表し、最終成果を各自治体へ提出する予定です。

今年度から、この学生派遣プログラムに参加する学生を、それぞれの地域での「ふるさと活動隊」と名付けて、この現地調査のみならず、在学中は当該地域の様々な活動を継続的に応援することとしました。具体的には、10月23日のホームカミングデーにおける地域連携フードフェア、また各自治体が首都圏で行うイベントへの応援です。今回の派遣プログラムの参加によって、新しく出会った地域を、それぞれの学生が「第2のふるさと」として育んでもらおうという試みです。現地調査最終日に各地で参加学生が「またここへ帰ってきます」とラストメッセージを残した姿が印象に残りました。

最後に、学生を快く受けいれてくださった各自治体の首長をはじめ職員の方々、また地域の皆さまの多大なるご協力に対し、あらためて御礼を申し上げます。

社会連携機構・地域連携推進センター長 鳥居高(商学部教授)