「岸本辰雄」への理解を深める——記念講演会、パネル展を開催
岸本辰雄の知られざる人物像に迫った鼎談
全国校友鳥取大会の第二部では、「鳥取出身・明治大学創立者 岸本辰雄先生を語る」と題した、記念講演が行われた。
冒頭、大学史資料センター所長の山泉進法学部教授が、本学における創立者研究や学部間共通総合講座で実施する自校教育について紹介した後、村上一博法学部教授による基調講演が行われた。村上教授は、岸本辰雄のフランス留学中のエピソードを中心に解説。学籍簿や成績表など当時の資料や写真を示しながら、知られざる人物像に迫った。
続いて、地元・鳥取で岸本辰雄研究を行う伊藤康晴氏(1991年文卒)が加わり3氏による鼎談が行われた。鳥取藩士・最下層の生まれから学問で大事を成した岸本辰雄の人格、偉人を生んだ鳥取の風土、明治法律学校の創立の契機や建学の精神などについて、研究成果に基づく3氏の考察が語られ、理解を深めた。
平井鳥取県知事も見学
明治大学史資料センターと校友会鳥取県支部は、全国校友鳥取大会に合わせて、「岸本辰雄先生パネル展~明治大学を創った男 鳥取出身士族の挑戦~」をとりぎん文化会館1階展示室で開催した(後援:鳥取県ほか)。
年表や、岸本辰雄がもっとも得意とした『商法講義』の表紙、「明治法律学校設立趣旨」など多数パネルが展示され、多くの校友が見学に訪れた。