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「明治が母校でよかった!」中田 哲也(1976年 政治経済学部卒業)

関西の片田舎に生まれ育った私。家庭は「放任主義」で、大学進学の年齢に達する頃、東京の大学に進ませてほしいと父に懇願し、東京神田駿河台にそびえる明治大学の学生となりました。学園紛争もまだ続いていましたが、ゼミの担当教授をはじめとする素晴らしい先生方や全国から集う多くの友人と出会えたことは人生の宝となりました。中でも学園祭のイベントであるオーバーナイトハイクや、ゼミの仲間と走った皇居一周マラソンなどは、友情を一層深めてくれた出来事でした。

卒業後は地元に帰り、会社勤務の後起業、50名にも満たない小さな会社を始めました。忙しい日々を過ごしながらも定期的に送られてくる大学や校友会(支部を含む)からの案内には必ず目を通し、母校や先輩後輩のご活躍に喜びを感じておりました。

還暦も過ぎ、孫の成長を喜び、若い社員達のまぶしい姿を見ながら、毎日を送っていたところ、わが母校明治大学から「特別招待校友」としてホームカミングデー参加のお誘いがありました。そこには寄付のお願い文書も同封されており、多感な青年期を過ごさせてくれた明治大学に、一雫のささやかなことからであっても「感謝」の気持ちを形に変えていこうと思い、人生のパートナー、よき理解者である妻とともに足を運ばせていただきました。

「めいじろう」が出迎えてくれたわが母校は、私が過ごした学生時代からすっかり景色が変わってしまいましたが、微笑まずにはいられない至福のひとときを一人の卒業生に与えてくれました。