Go Forward

青空を忘れてしまうような梅雨が去り、本格的な夏が訪れようとしている。昨年の西日本豪雨に続き、今年も九州南部で梅雨前線による豪雨で被害がもたらされた。異常気象が日常的に起こるようになったと感じる。異常気象の常態化は地球温暖化による世界的な気候変動に起因するものであろう。日本においても平均気温の上昇は、農作物への被害、生態系の変化、渇水と洪水のリスクの上昇、熱中症患者数の増加などをもたらしつつある。日本では地球温暖化の原因となる温室効果ガス排出の削減や被害軽減に向けて、さまざまな政策や研究が続けられているが、明治大学も研究や教育でさらに貢献していかなくてはならない。温室効果ガス排出削減の効果は気候変動の減速としてすぐに現れることは期待できないであろうが、未来に向けて世界が取り組むべきことである。来年の今頃は56年ぶりに東京オリンピック・パラリンピックが開幕しているが、天候に恵まれて選手が存分に力を発揮することを期待したい。