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理工学部 機能デザイン研究室 特別研究プロジェクト「折紙のタイヤで車は走れるか?」

紙製タイヤ製作の様子 紙製タイヤを実車に取り付けて走行試験を行った

2019年4月から6月にかけて、理工学部機能デザイン研究室(指導教員:石田祥子准教授)は特別研究プロジェクト「折紙のタイヤで車は走れるか?」に挑戦した。機能デザイン研究室では、折紙の数理をもとに、形状が大きく変化する展開構造や軽くて強いコア構造の設計を研究テーマとしている。このプロジェクトは、紙のような柔らかい素材を用いても、形状を工夫すれば重たい荷重を支えられることを実証するもので、研究室所属の学生12人(大学院生4人、学部4年生8人)が紙製タイヤの設計と製作に力を合わせて取り組んだ。

タイヤに使用するコア形状の選定に始まり、紙製タイヤの設計と製作、荷重の測定と検証まで、全て研究室所属学生の手で行った。車を用いた走行試験では、日本工学院八王子専門学校自動車整備科の学生と協力し、4本でわずか7キログラムの紙製タイヤであっても形状を工夫すれば1トンの車を支持できることを実証した。研究室の学生らは限られた時間の中で粘り強く課題を解決し、素晴らしいチームワークでプロジェクトを成功に導いた。

このプロジェクトの様子は、NHKBSプレミアムのテレビ番組『本気でイグ・ノーベル賞狙います!』にて6月29日に放送された。