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ベネズエラ大使が特別講義

写真を交えベネズエラの文化などを紹介するイシカワ大使

商学部は、7月5日に駐日ベネズエラ・ボリバル共和国(以下、ベネズエラ)のセイコウ・ルイス・イシカワ・コバヤシ大使を招いて特別講義を実施した。これは、商学部の所康弘准教授が担当する「貿易論」の一環として開催されたもので、受講生以外にもラテンアメリカ研究者らを含め、約230人が参加した。

講義では大きく3つのテーマが取り上げられ、「ベネズエラの自然・地理、文化やスポーツ」、「日本との貿易関係」、「音楽教育プログラム『エル・システマ』」について、写真や動画を用いた丁寧な解説が行われた。

イシカワ大使は植民地期の歴史や、独立の父シモン・ボリバルを紹介。日本で一番有名なベネズエラ人としてプロ野球のラミレス監督を挙げ、スポーツの話題を展開した。続いて、ギアナ高地のカナイマ国立公園や、独自の風習・祭りなどについて、ユーモアを交えて説明した。さらに、同国で実践されている無償の音楽教育プログラム「エル・システマ」に触れ、このプログラムが福島県相馬市などで子供たち向けに実施された実例を紹介した。

最後に、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに言及。「日本と対戦しない時は、ぜひベネズエラも応援して」と語りかけ参加者の笑いを誘った。

この日はベネズエラの208回目の独立記念日にあたり、参加者らは大使の解説に熱心に耳を傾け、ベネズエラに対する理解を深めた様子だった。