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気仙沼市と連携協力に関する協定を締結

明治大学と気仙沼市の関係者

明治大学と宮城県気仙沼市は「連携協力に関する協定」の締結式を7月27日、駿河台キャンパス・矢代操ホールにて実施した。本学から土屋恵一郎学長、竹本田持副学長(社会連携担当、農学部教授)、矢ケ﨑淳子社会連携機構副機構長(法学部教授)ら関係者と、気仙沼市の菅原茂市長らが出席した。

気仙沼市は、東日本大震災により甚大な被害を受けた地域の一つで、明治大学と2012年5月に「震災復興に関する協定」を締結。その後、本協定に基づき、被災した住民の心のケアを目的とした学生主体の取り組みのほか、学生・教職員が学内で地震被害と復興支援のあり方を考える機会として、リアス・アーク美術館の協力による「震災記録写真展」や、菅原茂市長による講演会などを行ってきた。2017年度からは、気仙沼市内の女性を対象とした人材育成講座「アクティブ・ウーマンズ・カレッジ」を市と本学が共催している。

気仙沼市との「震災復興に関する協定」は、本年5月末に満了し、以後の連携について、双方で協議を重ねた結果、今回の連携協定の締結に至った。

竹本副学長の開会の挨拶、矢ケ﨑社会連携機構副機構長の趣旨説明に続き、菅原市長は「気仙沼のリーダーを育てる、アクティブ・ウーマンズ・カレッジや、駿河台キャンパスでの市職員採用試験実施など、これまで大変お世話になってきた。地方創生を念頭に置きながら、明治大学と改めて協定を結ぶことができとても光栄だ」と謝辞を述べた。また、「政府が定めた復興期間をあと2年残し、これからは自立の準備だと思っている。『世界とつながる豊かなローカル』を市の将来像として、人材育成を中心に復興を考えていきたい」と今後の市の未来についての抱負を語った。

それを受けて土屋学長は、これまでの活動に対する謝意とともに「本学には、復興に協力できる地盤がある。相互の交流を通して、学生・教職員と市民がさらに深く関わり、ますます豊かな関係にしていきたい」と述べ、協定書を取り交わした。