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第15回 父母交流会を開催 2600人が「第二の母校」を満喫

連合父母会は昨年11月24日、第15回父母交流会を駿河台キャンパスで開催。対象となった西日本34地区の父母会から2600人余りが参加して、「第二の母校」明治大学での1日を楽しんだ。

校歌斉唱でひとつにつながって閉会した第15回「父母交流会」

父母間の交流および子女が学ぶキャンパスの見学を目的とする父母交流会は、父母のための父母の手による学園祭兼オープンキャンパスの様相を呈した。運営ボランティアには、対象地区父母会から約500人が参加。学生サークルや留学生会などからも、20団体・500人余りが演奏やパフォーマンスを披露して、父母との交流を楽しんだ。

連合父母会の小林めぐみ副会長(兵庫県父母会顧問)の司会進行によりアカデミーホールで行われた開会式では、冒頭に主催者である連合父母会の須藤政弘会長があいさつに立ち、「学生たちの発表やパフォーマンスを、そして、父母の手による父母のための交流会を楽しんでいただきたい」と開会を宣言した。

式には父母会名誉会長を務める土屋恵一郎学長、柳谷孝理事長が参列。日ごろの父母会活動に対する感謝とともにお祝いの言葉を述べた。土屋学長は、4年間の任期中に参加した海外父母会の役員たちとの再会の喜びに触れつつ、「このように活発に活動している父母会は明治大学だけ」と誇るとともに、「ご子女の卒業後も明治大学の一員として大学を支えていただきたい」と語りかけた。柳谷理事長は、本学の創立140周年記念事業や、和泉キャンパスに建設予定の新教育棟の進捗状況などを報告し、「ご父母の皆さまにとりましても、『第二の母校』となるよう取り組んでいきたい」と力強く決意を語った。

続いて、開会を記念して企画された100分講演会には土屋学長が登壇。能のプロデューサーでもある土屋学長は、「古いものを壊して、新しいものを作っていく」というテーマで、能や明治大学に対する思いを語った。講演の途中には、小川知之副学長が和装で登壇。研究担当副学長の肩書からは想像がつかないような、玄人はだしの琴の腕前を披露すると、会場からは大きな拍手が送られた。演奏に引き続いて、土屋学長と小川副学長による対談が行われ、明治大学の研究に関する話題を中心に熱い議論が展開された。

開会式・記念講演の後には、アカデミーコモンやリバティタワー、グローバルフロントなど駿河台キャンパス全体を会場として、多種多様なプログラムが開催された。留学生やキャンパスメイトによる「ポスターセッション」、全国の父母地区より銘菓を持ち寄った「父母交流の広場」、落語研究会による「父母交流会寄席」、明大グッズや黒川農場農産物の販売コーナー、漫画研究会による「似顔絵コーナー」、茶華道研究部による「呈茶席」などいずれも盛況だった。

また、リバティタワーで開催された大学史資料センター研究調査員の飯澤文夫氏による講演会「明治大学校歌誕生物語—学生たちの熱意で生まれた名歌『白雲なびく』—」には多くの来場者が集まった。

明治大学校歌は2020年10月に、誕生してから100周年を迎える。初めて公の場で披露されたのは、神田YMCAホールで1920年10月28日、明治大学ハーモニカソサエティーによるハーモニカ演奏によるものだったことなど、校歌が現在の形に至るまでの数々のドラマが紹介された。

さらにこの講演会の会場となった教室では、明治大学の創立者と彼らのふるさとへの理解を深めることを目的とした学部横断型プログラム「創立者のふるさと活動隊2019」に参加した学生たちによるポスター発表も開催され、来場した父母たちの注目を集めていた。

学生パフォーマンスの締めくくりには応援団がメインステージであるアカデミーホールに登場。恒例となった、明治神宮野球場の六大学野球応援さながらのチャンスパターンメドレーの披露に続き、明治大学校歌がレクチャーされると父母のボルテージは最高潮に達した。そして、最後は会場全員が一体となって声高らかに校歌を3番まで歌い上げ、「第二の母校」明治大学の父母交流会を締めくくった。

2020年度は、東日本23地区の父母会を対象として、11月29日(日)に第16回父母交流会の開催が予定されている。

交流会を通じた学生支援の取り組み

今回の交流会でも、学生支援の取り組みの一環として「本棚募金」への協力が呼び掛けられた。これは、各家庭の本棚で眠る本や、積みあがったCDやDVD、もう使わないゲームソフトが学生の奨学金になるというもの。

対象地区父母会員には、「明治大学広報(本紙)11月号」に同封される形でお知らせされ、段ボール20箱相当の書籍などが集まった。書籍や雑誌、CDは、専門業者によって集荷されて、明治大学未来サポーター募金の奨学サポート資金に全額寄付された。

また、父母交流会ではすっかりおなじみとなった、過去年度の卒業記念品などを販売するコーナーでは、多くの父母の協力により38万650円を売り上げた。この売り上げ金全額は、例年どおり「明治大学災害時特別給費奨学金」に指定寄付される。