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国際日本学部・佐藤ゼミ「ヘルスツーリズム」熊本県八代市へ提言

人吉市で実施した出張ゼミの様子 八代市の皆さんと佐藤ゼミ一同

国際日本学部の佐藤郁ゼミナールは、熊本県八代市と観光地経営組織の(一社)DMOやつしろから、「地域健康資源を活用した健康増進につながる旅行・観光(ヘルスツーリズム)」への提案依頼を受け、12月6日~9日の日程で熊本を訪問。新たなブランド創出に向けた提言を行った。

八代地域の観光客数はこの10年、年300万人台に伸び悩んでいて、2017年では熊本県11地域中7位となっている。そのような中、八代市はヘルスツーリズムに着目したが、行政目線では生産量日本一のトマトやい草産地と絡めたアピールなど従来型のプロモーションにとどまってしまいがちなため、2017年から熊本県を訪問するプロジェクトを実施している佐藤ゼミに白羽の矢が立った。

7日に開催された八代市への提言の場で佐藤ゼミは、これまでのプロジェクトの経験と知見を生かしたアイデアを発表。「地元の人はほとんど見向きもしないことでも、県外や海外の人にとっては魅力になる」といった視点に傍聴していた観光関係者や八代市校友は強い関心を示した。さらに8日は同県人吉市を訪問し、現地の高校生に大学の授業の雰囲気を味わってもらうことを目的とした出張ゼミを開講。「人吉の魅力を観光資源へ」をテーマにグループワークを行い、まとめた意見を人吉市の観光関係者や人吉市校友へ提言した。

今回の熊本プロジェクトに参加した佐藤ゼミの学生は、「アイデアを提案するには、現地の人の意見を深く聞き出すことが重要なので、多くの人との交流の場をつくっていただいた自治体、そして校友の方々に感謝したい」と述べた。

佐藤ゼミでは、ツーリズムを通じて日本の魅力を再発見することをテーマに研究活動を行っている。今回の熊本プロジェクトはその一環で、継続的な取り組みを考えている。