Go Forward

農学部・野菜園芸学研究室—明治大学フィールドデー2023

新たな研究成果に大きな注目が集まった

農学部農学科・野菜園芸学研究室(元木悟教授)は2023年11月28日、生田キャンパスで「明治大学フィールドデー2023」を開催し、農業関係の企業・生産者を中心に全国から154人が参加した。これは同研究室の共同研究先であるパイオニアエコサイエンス㈱との産学連携の取り組みとして実施され、研究成果が生産現場へと還元される重要な機会となっている。コロナ禍以降、4年8カ月ぶりとなるキャンパス内での対面開催となった。

今回テーマとなったのは、元木教授らが開発したアスパラガスの画期的な生産手法である「採りっきり栽培®」。圃場でのフィールドセミナーでは、研究室の新たな成果として、露地栽培に適しているとされる「採りっきり栽培®」をあえてビニールハウス内で行うことの意義や効果が紹介された。その後、11月20日に特許を出願したばかりの最新技術「液状マルチ」を散布するデモンストレーションが行われると、活用方法などに関する質問が多く寄せられた。

その後、キャンパス内の教室に移動し、学生や元木教授からアスパラガス栽培に関する基本説明や市場動向に関した発表が行われ、企業・生産者を交えたパネルディスカッションや質疑応答と続き、盛況のうちにイベントは閉幕となった。

研究室の佐藤来夢さん(大学院農学研究科M1)は「多くの質問や要望などをいただいた。今後の参考にし、現場に還元したい」と意気込む。山藤香さん(農4)は、「研究成果に対する現場の反応や課題などを知ることができたので、さらに深めていきたい」と振り返った。