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プレスリリース

世界水準の数理科学教育を文理10学部に展開「数理データサイエンス 人工知能リテラシーレベルプログラム」「数理データサイエンス 人工知能応用基礎レベルプログラム」2022年度より開始

2022年05月19日
明治大学

世界水準の数理科学教育を文理10学部に展開
「数理データサイエンス 人工知能リテラシーレベルプログラム」
「数理データサイエンス 人工知能応用基礎レベルプログラム」

2022年度より開始 
明治大学は、数理・データサイエンス・AI(Artificial intelligence、人工知能)を実践的に活用できる人材を育成することを目的として、明治大学のすべての学部(文理10学部)の学生を対象とした2つの教育プログラムを2022年4月から開始しました。
明治大学は、2007年に数理科学の世界的水準の研究拠点として、研究・知財戦略機構に先端数理科学インスティテュート(MIMS)※1を設立し、2013年には中野キャンパスに総合数理学部※2を開設するなど、数理科学の発展と普及を図ってきました。
本プログラムは、そうした中で培ってきた研究・教育の知見を明治大学のすべての学生が履修可能な教育プログラムとして体系化したものとなります。

大六野 耕作 学長のコメント

MIMS、総合数理学部の立ち上げなど数理科学の分野をけん引してきた明治大学の世界水準の研究者が、文理10学部すべての学生に開かれた教育プログラムを展開することは非常に意義深いことと考えています。
数理・データサイエンス・AIは、現在進行中の社会変化に深く寄与するものです。そうした中で、本プログラムが対象とする「社会で活用されているデータ」や「データの活用領域」は非常に広範囲で、日常生活や社会の課題を解決する有用なツールになり得ます。こうした知見やスキルは、様々な適用領域(流通、製造、金融、サービス、インフラ、公共、ヘルスケア等)の知見と組み合わせることで価値を創出するものです。
一方で、これらの知見やスキルが全ての社会的課題を解決する万能なものというわけではなく、その活用に当たっての様々な留意事項(ELSI、個人情報、データ倫理、AI社会原則等)を考慮することも必要です。
本プログラムではこうした知見やスキル、倫理観を学ぶことで、世界の諸問題に正面から立ち向かい、自ら状況を切り開く「前へ」の精神を持った人材を育成します。

阿原 一志 総合数理学部教授(教育開発・支援センター副センター長)のコメント


デジタルトランスフォーメーション(DX)が進展する現代社会において、数理・データサイエンス・AIを活用できる人材が、金融、マーケティング、農業、製造、エンターテイメントなど幅広い分野で求められており、法律や政治といった分野においても現代の科学技術の知見なしには語れなくなってきています。例えば、社会をビッグデータ解析により分析する手法を開発することは大切ですが、一方で個人情報を保護する社会的枠組みについても議論が必要です。AIが創作した著作物やAIが引き起こした事故はどのように捉えればよいでしょうか。これらは社会の情勢に応じて考えていかなければいけないでしょう。
こうした背景を踏まえ、明治大学 教育開発・支援センターの主導のもとで、データサイエンスや人工知能に関わるリテラシーを身に付けるための教育プログラム(リテラシーレベル)を2022年度から開始し、明治大学の全ての学部の全ての学生が履修できるものとしました。リテラシーレベルでは、数学分野や統計分野についての学生のバックグラウンドが多様であることを踏まえ、どの学生にも学習しやすい制度を目指しています。

数理データサイエンス 人工知能リテラシーレベルプログラム

リテラシーレベルでは次の3つを目標にします。1つ目は数理統計のリテラシーを身に付けること、2つ目はコンピュータを用いたプログラミングやデータ解析のリテラシーを身に付けること、3つ目は社会におけるデータサイエンス・AIの活用事例に触れることです。
学生は明治大学の各学部・学科(専攻)に設定された科目群からそれぞれに定められた単位数を取得することにより、明治大学からプログラム修了が認定されます。認定時に修了証が発行され、学修した成果(認定)を自身の専門研究領域や就職後のキャリア等で活用することができます。
本プログラムは2023年度に文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)」に申請予定です。

詳細は下記をご覧ください。
■明治大学ホームページ「数理データサイエンス人工知能リテラシーレベルプログラム
■文部科学省ホームページ「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)

数理データサイエンス 人工知能応用基礎レベルプログラム

「数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアム」が定める「数理・データサイエンス・AI(応用基礎レベル)モデルカリキュラム~AI×データ活用の実践~」に準拠し、指定されたプログラム修了要件を満たすことで、これらの能力を持つことを総合数理学部が認定します。
プログラムの科目は全て総合数理学部の設置科目で構成されていますが、自らの専門分野へ数理・データサイエンス・AIを活用できる人材を育成することを目的としていることから、総合数理学部以外の学生も本プログラムの履修・修了が可能で、リテラシーレベルプログラムと同様に修了証が発行されます。
本プログラムは2023年度に文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(応用基礎レベル)」に申請予定です。

詳細は下記をご覧ください。
■明治大学ホームページ「数理データサイエンス人工知能応用基礎レベルプログラム
■文部科学省ホームページ「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(応用基礎レベル)


※1 明治大学 研究・知財戦略機構 先端数理科学インスティテュート
(Meiji Institute for Advanced Study of Mathematical Sciences : MIMS)

社会および自然に現れるさまざまな現象の解明にむけた数理科学の発展と普及を図ることを使命として、2007年に明治大学研究・知財戦略機構のもとに設置されました。研究成果の社会への還元や、若手研究者の育成にも力を注いでおり、こうした活動を通して、先端数理科学分野における傑出した国際研究拠点の形成を目指しています。
明治大学 先端数理科学インスティテュート(MIMS)ホームページ

※2 明治大学 総合数理学部

「社会に貢献する数理科学の創造・展開・発信」を理念に掲げ、数理と情報についての先端的知識と技術をもって現代社会の諸問題に対処し、国際的に活躍できる人材を育成する学部として、2013年に開設されました。学問の枠組みを超えて自然科学や心理学、ビジネスやアートなど様々な視点を学びます。現象数理学科、先端メディアサイエンス学科、ネットワークデザイン学科の3学科からなります。
明治大学 総合数理学部ホームページ
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