2021年度「日本旧石器学会賞」を受賞した島田和高学芸員
2022年6月4日・5日、名古屋大学東山キャンパスにおいて日本旧石器学会が開催され、総会の席上、明治大学博物館の島田和高学芸員に2021年度「日本旧石器学会賞」が授与されました。同賞は、旧石器研究の発展に貢献し、優れた業績を挙げた学会員に与えられるものです。
島田学芸員は、これまで30年余りにわたり本学で推進されている黒曜石考古学に携わり、旧石器時代社会の研究を進めてきたことが評価されました。また、これらの成果を明治大学博物館の活動を通して、広く社会に発信してきたことも受賞理由に挙げられました。近年では、黒曜石から先史時代の人類史を究明する考古学、古環境復元、化学分析の分野からなる学際研究を進めています。
<日本旧石器学会とは>
2000年に発覚した前・中期旧石器時代遺跡捏造事件の反省を受け、先史時代史の全体像を視野に入れつつ旧石器時代に関する学際的な幅広い議論を行う場として2003年に設立された全国学会です。