弥生時代の「再葬墓」は、なきがらを土に埋めるなどした後、いくつかの骨を土器に入れて地中に納めた埋葬方法で、明治大学による千葉県天神前遺跡の調査(1963年)によってその存在が初めて明らかになりました。新潟県六野瀬遺跡など杉原荘介氏をはじめとする明治大学が手掛けた調査によって明らかとなった東日本の再葬墓出土資料の数々から、その実像を紹介します。
天神前遺跡では、発見のきっかけとなった第1号墓壙の土器2点と第2号墓壙の出土土器8点一括を10年ぶりに展示します。また、国指定重要文化財の栃木県出流原遺跡第11号墓は、顔面付壷形土器に寄り添って出土した第10例土器や碧玉製管玉3点が見つかった第8例土器のほか、常設展示していない第3・6・11例土器を展示します。
さらに、1966年出土の南御山遺跡出土の再葬墓の可能性がある土器2点、新潟県大曲遺跡の再葬墓内出土の剥片石器(北越考古学研究会所蔵)は、今回が初の展示公開となります。
なお、常設展示室では天神前遺跡第5・第7号墓壙出土土器、出流原遺跡第22・第36号墓壙出土土器(国指定重要文化財)を会期中展示します。全高70㎝を超える大型壷をこの機会にぜひご覧ください。