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明治大学職員人材ビジョンについて

明治大学職員人材ビジョン

1 職員人材ビジョンの策定にあたり

 2031年に創立150周年を迎える明治大学がこれからも発展を続けていくためには、MEIJI VISION 150(以下「VISION 150」という。)に掲げる目標の達成が極めて重要です。VISION 150の実現に向けては明治大学の伝統や風土を生かしつつ、改革を進めていく必要があり、職員には経営課題を意識し、大学の新たな取り組みを推進する役割がこれまで以上に期待されます。そのようなことから、職員の理想像として、明治大学職員人材ビジョン(以下「人材ビジョン」という。)を策定しました。

 人材ビジョンは、建学の精神、倫理観、学生や生徒を応援する気持ちなど、これまで学内で受け継がれてきたことに、いま職員に求められている役割や行動を加味し、職員として目指すべき姿を示すものです。年次や役職に関わらず全員で共有することで、より大きな目標に向かうことができる組織を目指します。

2 明治大学職員の目指すべき姿



 明治大学職員が目指すべき姿として「分厚い職員」を掲げます。「分厚い」という言葉は、個人のスキルや経験の厚さだけでなく、人間的な深みや多様性を尊重する心、たくましさや包容力など、明治らしさを表現しています。
 明治大学は、「権利自由、独立自治」という建学の精神、「個を強くする大学」という理念、また、「知の創造と人材の育成を通し、自由で平和、豊かな社会を実現する」という使命のもと、教育・研究・社会貢献等に取り組んでいます。

 私たち職員は、学生を支える者として、また、大学という公共的・社会的事業の担い手として、高い倫理観のもと、教員と協力して堅実かつ着実に業務を遂行しています。このような職員としての根幹を維持しながら、「分厚い職員」を目指します。

 「分厚い職員」に求められる3つの行動を以下に示します。

3 3つの行動 ~「分厚い職員」になるために~

(1)信念をもって現状を変えていく

 明治大学が発展を続けていくためには、日々移りゆく社会情勢を見定めて教育や研究の現状を正しく捉え、分析し、時代に先駆けて変化を遂げていくことが必要です。一方で、私たちの身の回りには改善の余地が残されているにもかかわらず、「当たり前」となっていることがあふれています。

 変革には反発や労力、失敗がつきものですが、信念をもって一人ひとりが行動を起こすことで、明治大学に新たな価値を創造します。

 具体的には、私たちは以下のように行動します。

・あるべき姿を常に思い描き、課題やリスクを分析し、解決方法を探る。

・確かな業務知識に基づき、施策を立案・実行することで、新しい価値を創造する。

・困難な状況や難題に対して、粘り強く最後まで取り組み、目的を達成する。

(2)広い視野をもって協働する

 VISION 150の実現には、組織横断的な取り組み、相互理解に基づく教員との協力、校友会や父母会といった明治大学を支えるステークホルダーとの連携が不可欠であり、職員は広い視野をもって、協働を推進していかねばなりません。

 推進にあたっては、核となりリーダーシップを発揮する人、サポート役となりフォロワーシップを発揮する人の双方が必要です。各々が経営の担い手という自覚をもち、役割を果たすことで、チームに推進力を与え、より大きな成果を生み出します。

  具体的には、私たちは以下のように行動します。

・部門、立場、世代を越え、明治大学にとって何が最適かを考えぬく。

・時にはリーダーとして、時にはフォロワーとして、チームに貢献する。

・大学業界のみならず社会の動向に目を向け、新たな発想や多様な視点を取り入れる。

(3)それぞれの成長を楽しむ

 現状を変え、新たな取り組みに挑むためには、日々自ら積極的に、新たな知識、情報、スキルを得ることが重要です。さらには先輩・後輩など周囲の人たちの成長をも楽しむことで、職場はより活気にあふれたものとなり、個人と組織、双方の成長につながります。

 環境や置かれている状況は人によって違いますが、それぞれが個々のペースで一歩ずつ進んでいくことが大切です。

  具体的には、私たちは以下のように行動します。

・明確な目標と意欲を持ち、常に知識と能力を磨き続ける。

・他者の成長を認め、喜び、更なる成長を後押しする。

・互いの価値観や個性を尊重し、自分自身の可能性を信じて成長を続ける。

4 この人材ビジョンを通じて

 人材ビジョンは不変的なものではなく、求められる役割を踏まえながら見直していくものです。

 私たちは、この人材ビジョンの浸透を通じて、時代の変化に対応できる「分厚い」組織となることを目指します。これまでの働き方や考え方を否定するのではなく、今までのやり方から一歩踏み出すことが、明日の私たちを、明日の明治大学を作ります。

 私たちを、明治大学を、さらに「前へ」

明治大学職員人材ビジョンパンフレット