研究・知財戦略機構 学内フォーマット集
契約責任規範の構造と射程
研究課題名 | 契約責任規範の構造と射程 | ||
研究所名 | 社会科学研究所 | ||
研究種別 | 個人研究 | ||
研究概要 | (研究実施計画) 前年度の検討を踏まえ,第一に,契約責任規範の構造を探りたい。契約義務構造及び利益構造の検討を踏まえた契約債権関係の特質,契約責任の特質と民事責任体系における位置,契約債務不履行責任の基本的要件・効果を明らかにしていきたい。ここでは,当事者が契約関係において設定した規範をいかにして尊重するか,契約責任はいかなる利益保障に資する制度とみるか,不履行類型の理解,「不履行」と「帰責事由」という要件の二元論的構成の妥当性,各不履行類型に対応させた責任内容といった諸観点が検討対象となる。 第二に,契約責任と不法行為責任の基本構造の理解,両責任規範の交錯領域の処理,個別・具体的な場面での検証を行う。特に,本研究における契約責任の理解からは不法行為責任構造をどのように理解することになるのか,両責任規範の峻別基準と構造的関係,判例の成果の収斂,といった諸観点が検討対象となる。 第三に,契約責任の再構成を肯定的に捉える場合の債務不履行法のあるべき方向性を検討したい。ここでは,不履行の判断基準,不履行類型,帰責根拠,基本的な責任内容,各契約類型に即した整理といった点が検討されることになる。 以上の,研究においては,研究費の大半は文献・資料の収集に当てられることになる。 |
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研究者 | 所属 | 職 | 氏名 |
法学部 | 教授 | 長坂純 | |
研究期間 | 2005.4~2007.3 | ||
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