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実習教育プログラム ~農業研究の黒川農場~

「種まきから収穫まで」、「都市と里山」の2つのキーワードを軸にした黒川農場ならではのユニークな実習教育を行います。本農場は生田キャンパスに近いことから、本学初の通年実習利用可能な農場であり、また都市部に近接しながらも里山を配する点から、農業教育と環境教育の両方が展開可能な場所にあります。この地の利を生かし、四季の変化と農作業、都市と農村、農業生産と環境保全等について、体験と実践を基本とした実習教育を行います。すなわち、これからの農業や地域開発に求められる先進的かつ持続可能な技術や考え方について、農場内の圃場、温室、山林を利用した実習を行うと共に、農場周辺地域の里山、都市近郊農業、地域コミュニティとの有機的連携による実習も展開する予定です。 

社会人向け農業講座(アグリサイエンス講座)の開催

有機圃場で行われているアグリサイエンス講座の様子 有機圃場で行われているアグリサイエンス講座の様子

黒川農場では農作業を通して「農」のある生活の楽しさを感じてもらうとともに、農業環境や食への理解を深めてもらうため、どなたでも受講することができる社会人講座を開講しています。基礎的な栽培技術を学ぶ初心者向け講座や有機圃場で栽培を実践する有機農業講座のほか、自然栽培圃場での管理作業を行うワークショップ型講座も開講されています。
※講座内容に関しては、変更になることもあります。
※最新の講座内容はこちら

里山実習

落ち葉掻き 落ち葉掻き

里山には圃場とは異なる教育力があります。黒川農場には、里山を構成する雑木林、草地、小川、ビオトープ、造成法面があり、隣接して水田と水路があるので、これらを活かして、人の手と自然の力のつりあいで出来ている二次的な自然を現場で理解し、将来の日本の生物多様性のあり方を見出すための実習を行います。
例えば、雑木林では、動植物の自然観察を通して自然の成り立ちを知り、林を伐採して若返らせ、下刈、落ち葉掻き(写真)などの伝統的管理と、植生管理計画の立案とモニタリング、産物をエネルギーや肥料として活用するための経営計画を学びます。