「種まきから収穫まで」、「都市と里山」の2つのキーワードを軸にした黒川農場ならではのユニークな実習教育を行います。本農場は生田キャンパスに近いことから、本学初の通年実習利用可能な農場であり、また都市部に近接しながらも里山を配する点から、農業教育と環境教育の両方が展開可能な場所にあります。この地の利を生かし、四季の変化と農作業、都市と農村、農業生産と環境保全等について、体験と実践を基本とした実習教育を行います。すなわち、これからの農業や地域開発に求められる先進的かつ持続可能な技術や考え方について、農場内の圃場、温室、山林を利用した実習を行うと共に、農場周辺地域の里山、都市近郊農業、地域コミュニティとの有機的連携による実習も展開する予定です。
「未来型アグリ・エコファーム」を志向した先端的研究
黒川農場では、21紀型の新しい農業形態「未来型アグリ・エコファーム」を象徴する資源循環型・環境保全型モデル農場を志向した先端的研究を展開します。例えば、地域の生ゴミを含むバイオマス資源を有効利活用した亜臨界水反応による機能性堆肥の製造、目に見えない微細気泡“マイクロナノバブル”を利用した環境保全型作物生産の展開、作物残渣から製造したペレットを燃料とする資源循環型暖房システムの開発等、学際的で夢のある都市型研究を積極的に推進し、黒川地域や川崎地域のみならずアジア諸国にも成果を還元します。 また有限会社上野園芸(広島市安佐南区)が開発された空間を有効利用したキャベツ、トマト等の空宙栽培システム(右写真)のような未来型栽培システムの開発にも学生と取組んでいます。
※掲載されている右写真のシステムにおきまして長らく開発業者名が漏れており関係者には多大なご迷惑をおかけしました。
※掲載されている右写真のシステムにおきまして長らく開発業者名が漏れており関係者には多大なご迷惑をおかけしました。