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留学生の防災学習 ~安全に留学生活を送るために~

2024年11月30日
明治大学 国際教育事務室

2024年10月~11月に3日間に分かれて、「留学生共通日本語科目」を履修している明治大学の交換留学生78名が本所防災館(東京都墨田区)での防災体験ツアーに参加しました。留学生はそれぞれ10~17名ずつのグループで、「防災に関する映像鑑賞」「地震体験」「煙体験」「都市型水害体験」「暴風雨体験」の5つの体験を通して、災害時の対応方法を学びました。留学生の出身はアジアから欧米まで様々で、生まれてから地震の経験は一度もないという人もいます。東日本大震災や阪神・淡路大震災の地震体験に強い印象を受けた学生が多くいました。また、ツアーには明治大学の学生4名も参加し、留学生の体験をサポートしたり、日本語で話したりしながら一緒に体験し、交流も深めました。

◆留学生の感想(感想は抜粋です)
・ホアン イーシンさん(政治経済学部・交換留学生)
→地震のドキュメンタリーを見て、震度7の地震を体験しました。地震が来ると激しく揺れ、地面に伏せても飛ばされそうで、ちょっと怖かったです。この経験は、これから自然災害に対応できると思いました。とても大切な体験でした。

・チヨウ キンゼンさん(理工学部・交換留学生)
→日本は本当に真剣に自然災害の防止に取り組んでいて、素晴らしい経験だったと思います。また、携帯電話の地震警報アプリをダウンロードし、近くの緊急避難所についても学びました。

・トリンキス レネー クレアさん(情報コミュニケーション学部・交換留学生)
→地震体験はとても印象に残りました。実際にどんな感じかを知ることができました。日常生活でそれを経験することを考えると、不安になります。ドイツではそのような経験が全くないからです。私は誰にもおすすめしたいです。なぜなら、災害についての情報をもっと得て、どのように行動すべきかを知ることができて、とても安心したからです。

・ラングホッフ アムライ ソフィー チャルロッテさん(情報コミュニケーション学部・交換留学生)
→特に印象的だったのは、日本の人たちが地震のときに何をすべきかを知るために、定期的に訓練をしていることです。子どもやお年寄りも参加しているのがすごいと思いました。ヨーロッパではこういう訓練がないので、もし大きな地震が起きたら何をすればいいか分からなくて怖いです。でも、幸いなことに日本には助けてくれる人がたくさんいると思うので安心です。

・アスター ヴェロニカ マリー ルイーズさん(経営学研究科・交換留学生)
→国民が自然災害にどのように備えているか映画を見ました。それは本当におもしろかったです。ドイツでは自然災害があまりないので、訓練はありません。

◆日本語授業ボランティア学生の感想
・林真理さん(法学部3年)
→自然災害を滅多に経験したことがない留学生の反応は興味深かったです。また、災害の対処法について、勉強になることも数多くあり有意義な時間となりました。