明治大学法と社会科学研究所
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2026年03月20日
明治大学
ウェルシュ先生による講演の様子
参加者の様子
3月20日(金)に、比較法研究所主催講演会を駿河台キャンパスにて開催し、サセックス大学教授のルーシーウェルシュ先生をお招きするとともに、笹倉香奈先生(甲南大学)にコメントをいただきました。
本講演会では、「実効的な刑事事件再審委員会の構想:イングランド・ウェールズからの教訓」をテーマとして、イギリスにおける刑事事件再審委員会(CCRC)の制度的枠組みや設立の背景、その運用実態について詳細な報告がなされました。講演では、誤判への対応という観点から、CCRCが有罪判決の妥当性を検証する独立機関として果たしている役割や、証拠開示の問題、申立手続の実務的課題などが具体的に示されました。また、英米法圏における同種制度の展開や近時の改革提案にも言及があり、刑事司法制度の信頼性確保に向けた多角的な視点が提示されました。
これを受けて、笹倉先生からは、日本の再審制度の現状と課題を踏まえたコメントが行われました。特に、日本において再審開始までに長期間を要する実情や、証拠開示の在り方、再審請求手続の制度的課題などについて指摘がなされ、イギリスの制度との比較を通じて、日本における再審法改正の必要性と方向性について示唆に富む議論が展開されました。
講演およびコメントを通じて、誤判からの救済という刑事司法における重要課題に対し、各国の制度がどのように対応しているかを比較法的に検討する貴重な機会となりました。また、参加者との間では、制度設計の在り方や実務上の課題について活発な質疑応答が行われ、本テーマに対する関心の高さがうかがえました。
当日は多くの方にご参加いただき、盛況のうちに終了いたしました。
■講演者紹介
● ウェルシュ先生(サセックス大学 博士)
■コメンテーター
●笹倉香奈(甲南大学 教授)
