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明治大学創立140周年記念式典を挙行

柳谷理事長、大六野学長による次期長期ビジョン発表の様子

学校法人明治大学は創立140周年を記念し、創立記念祝日となる11月1日に「明治大学創立140周年記念式典」を駿河台キャンパス・アカデミーホールで挙行した。
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式典は、田部井茂総務担当常勤理事の開式の辞から開始した。初めに柳谷孝理事長と大六野耕作学長が式辞に立ち、それぞれ140年前に明治法律学校を創設した3人の創立者(岸本辰雄先生、宮城浩蔵先生、矢代操先生)の志に思いを馳せながら、大学を代表して式辞を述べた。

柳谷理事長は、式典内で創立150周年に向けた次期長期ビジョン「MEIJI VISION 150—前へ—」を発表することについて言及し、「本学がこの21世紀にアジアのトップユニバーシティ、そしてアジアのハブとして未来に輝き続けていくために、ビジョン実現に取り組んでまいります」と語った。

大六野学長は、明治大学がこれまで幾多の困難や危機に直面するたびに、大学関係者が「同心協力」し、「権利自由」「独立自治」の理念をその時々の時代の中で具現化してきたと振り返り、今後は「世界の諸問題に正面から立ち向かい、自ら状況を切り拓く『前へ』の精神を持ち、問題解決への道筋を提示できる“Thinkers”(思索者)であると同時に、そのアイデアを社会実装できる能力を備えた“Doers”(実行者)を広く社会に送り出してまいりたい」と力強く表明した。

続いて、ご来賓の寬仁親王妃信子殿下から祝辞を頂戴した。信子妃殿下は、2019年1月の全国ラグビーフットボール選手権大会を観戦されたことが縁となり、柳谷理事長より今式典へ招待させていただいたことを述べられた。そして、「今後も明治大学からの卒業生が経済界をはじめ多くのフィールドで活躍し、多様な『個』を磨き、自ら切り拓く『前へ』の精神を堅持して、さまざまな困難に立ち向かえる英知を備えた人材を、国際社会に送り出していただけると確信しております」とのお言葉をいただいた。

さらに、来賓から末松信介文部科学大臣(義本博司事務次官が代読)、本学校友の萩生田光一経済産業大臣、早稲田大学総長の田中愛治・日本私立大学連盟会長が代表として祝辞に立った。また、本学校友で第81代内閣総理大臣の村山富市・校友会名誉会長からの祝電も披露され、「140年の伝統を踏まえてさらに輝かしい歴史を刻んでいくことを期待いたします」などとするメッセージが本学に寄せられた。

式典では功労者表彰も執り行われ、個人4人と7団体が表彰された。それぞれ代表として前校友会長で校友会名誉会長の向殿政男氏と連合駿台会の田村駿会長へ表彰状と記念品の贈呈が行われた。

続いて、柳谷理事長と大六野学長による次期長期ビジョン「MEIJI VISION 150—前へ—」の発表が行われた。ビジョンの発表に先立ち、本学校友で声優・マルチクリエイターの三ツ矢雄二さん、本学卒業生父母で声優・女優の日髙のり子さんがナレーションを務め、創立130年以降10年間の本学の歩みをまとめた動画も放映された。

柳谷理事長と大六野学長は、5つの項目に基づいて10年後のビジョンを紹介し、最後に、「『権利自由』『独立自治』を建学の精神とする本学は、人間が人間として生きるに値する平和で持続可能な社会を創出する教育・研究拠点を目指します」(大六野学長)、「学校法人明治大学は2022年度からビジョンおよび方針を実現するための具体的な施策として、第3期中期計画に取り組んでまいります。創立150周年に向けて、どんな困難に直面しようとも歩みを止めることなく『前へ』突き進んでいくことをここに宣言いたします」(柳谷理事長)と締めくくった。

終わりに、「明大アイデンティティ 我等に燃ゆる希望あり~校歌誕生100年記念プロジェクトとのコラボレーション企画」として、本学校友でハーモニカ奏者の寺澤ひろみ氏による明治大学校歌初演の再現演奏や、「『明治大学校歌』誕生物語り」と題する明治大学校歌の誕生秘話に関するアニメーション映像と、混声合唱団による校歌合唱動画などが放映され、大原幸男経営企画担当常勤理事の閉式の辞をもって式典は終了となった。

式典の様子は140周年記念サイトおよび明治大学公式YouTubeアカウントからライブ配信が行われた。

コロナ禍での記念式典の挙行は、新しい記念事業のありかたを示したと言える。

記念事業の各種取り組みや、式典映像を配信中

明治大学創立140周年記念サイト
https://www.meiji.ac.jp/140th/

長期ビジョン「MEIJI VISION 150-前へ-」特設サイト
https://www.meiji.ac.jp/koho/meijivision150/
「MEIJI VISION 150」の内容については本紙次号(第757号)に掲載します