南山大学人類学博物館との交流事業

第一期研究活動成果報告書の刊行

博物館資料の再生—自明性の問いとコレクションの文化資源化—
            

 
                     仕 様   A5判 276ページ
                  発 行 所  有限会社社岩田書院
                  発行部数  1800部(内配布用特装版1000部)
                  市販価格  ¥2,800+税


《 目次 》  
  序—シンポジウム開催の経緯 黒沢 浩(南山大学人文学部教授)

  1 ホンモノ/ニセモノの論理—「文化の真正性」と博物館資料—

    博物館資料の真正性をめぐって    矢島國雄(明治大学文学部教授)
    ホンモノ/ニセモノの論理~博物館資料の価値とは何か~     黒沢 浩
    創造/想像される「伝統」~本質主義的民芸理解と柳宗理「民芸の行方」との相克から~
                                      濱田琢司(南山大学人文学部准教授)
    伝統的工芸品は古美術の模倣か?~旧明治大学商品陳列館における伝統的工芸品収集~ 
                                       外山 徹(明治大学博物館学芸員)
    歴史資料としての「贋物」~明治大学博物館所蔵資料から~ 忽那敬三(明治大学博物館学芸員)

2 博物館資料の境界—自明性への問い—

   博物館資料の境界~ペルーに戻ったマチュピチュの遺物~  加藤隆浩(南山大学外国語学部教授)
   藩政史料と歴史研究—旧藩主家史料の再評価—  落合弘樹(明治大学文学部教授)
   人間の「展示」と植民地表象~1912年拓殖博覧会を中心に~  松田京子(南山大学人文学部教授)
   瀬戸赤津焼の「伝統」への再評価   外山 徹
   〈昭和〉をめぐる記憶の展示~昭和生活資料を展示する意味~   黒沢 浩
 
3 コレクションの再生—資源化される博物館資料—
 
   文化の資源化と活用~アンデス民族学画像コレクションを中心として~ 加藤隆浩
   コレクションの文化資源化と大学・地域博物館の連携
     ~ジェラード・グロート神父と日本考古学研究所のコレクションを中心として~ 領塚正浩(市立市川考古博物館学芸員)
   収蔵庫を“発掘”する~茨城県玉里舟塚古墳の再整理事例から~ 忽那敬三
   旧刑事博物館初期コレクションの形成過程とその性格 日比佳代子(明治大学博物館学芸員)