事業概要

調査
１　概況調査（4月6･7日）
因久山焼窯元，因州中井窯，牛ノ戸焼窯元，鳥取民藝美術館，鳥取県立博物館

２　2017年度特別展準備に関わる調査（6月13・14日）
因州中井窯（鳥取県鳥取市），上神焼（鳥取県倉吉市）
因州中井窯では坂本章氏に窯の来歴，牛ノ戸焼・民藝運動との関係，商品の出荷についてヒアリング、
上神焼については館蔵品の製造元の後継である山根芳子氏，中森伯雅氏に当時の様子をヒアリングした。

３　鳥取市周辺調査（8月31日・9月1日）
牛ノ戸焼（鳥取県鳥取市），器屋うらの（小売店），鳥取県市場開拓局
牛ノ戸焼では小林孝男氏から原料土，製造技法等に関するヒアリング、器屋うらのでは鳥取市内における
地元産陶器の流通について、鳥取県市場　開拓局では民工芸振興官大江啓司氏に県の工芸品産業振興策に
ついてヒアリングをおこなった。

４　鳥取市周辺調査（2017年3月22･23日）
因久山焼窯元，因州中井窯，牛ノ戸焼窯元，鳥取民藝美術館

特別講義
工芸のサービスデザイン：アイデアの創造と編集　11月25日(金)　10:40～12:10　リバティタワー1012教室
講師　宇野昇平氏（工藝 器と道具ＳＭＬ・ディレクター），多々納真氏（(株)出西窯代表取締役）
手工芸の陶器の製造販売について，専門店と製造者のコラボレーションによる商品の企画から製造，ＰＲ，
販売までの一連の動きをサービスデザインという観点から検討した。

資料収集
牛ノ戸焼（鳥取県鳥取市）　染分けカップ／緑流し６寸鉢／三方掛尺皿／ひび焼４寸皿

２　島根出雲地方調査（2018年3月15日～16日）
出西窯（島根県出雲市），島根県しまねブランド推進課
窯の来歴,原料土,製造技法,商品開発等に関するヒアリング。島根県内における伝統陶磁器生産の概況,県の工芸品
振興策及びブランディング政策における工芸品の位置付けなど。

特別講義
鳥取県における民工芸振興策の刷新と実践—手づくりのやきもの等を事例として—
11月10日　金曜日　　リバティタワー1021教室
講師　大江啓司氏（鳥取県商工労働部市場開拓局販路拡大・輸出促進課民工芸振興官）
県政の刷新にともない,民工芸振興策も従来の補助金交付策中心の考え方を修正し，消費者・消費地に対するプロ
モーションのサポートを重視するようになった。商品開発，流通形態，ブランディング戦略のあり方などを討論
した。

収集
因久山焼（鳥取県八頭町）　藁白釉茶盌
因州中井窯製品（鳥取県鳥取市）　染分三色８寸皿／染分手付角皿／染分縁抜き８寸皿／掛分青白釉徳利／
　掛分白黒釉マグカップ
上神焼中森窯製品（鳥取県倉吉市）　辰砂釉梅型鉢／上神焼・梨灰釉布目船徳利

調査
１　島根県出雲地方調査（9月6日～7日）
布志名焼雲善窯，布志名焼湯町窯，袖師焼，楽山焼（いずれも島根県松江市）
館蔵品の製造元後継者である福間琇士氏（湯町窯）,尾野友彦氏（袖師焼）から収蔵資料に関する情報を,また,現在
における原料土,製造技法, 販売動向,商品開発等に関するヒアリング。楽山窯では新規資料収集品候補を選定した。

２　島根県出雲地方調査（11月6日～7日）
布志名焼雲善窯，布志名焼湯町窯，袖師焼（いずれも島根県松江市）田部美術館
原料土,製造技法,販売動向,商品開発等に関するヒアリングをおこなった。また，田部美術館で古作品を見学した。

特別講義
手仕事新時代—百貨店における工芸品販売のリフレーミング—　12月14日　金曜日　リバティタワー1021教室
講師　秋山功一氏（株式会社松屋リビング・呉服・美術部ＭＤ課長）
手工芸品販売イベント「銀座・手仕事直売所」を事例に，従来のモノ中心のテーマ設定を見直し，売り場で作り手
が直に顧客に応対するという，“売り方”をコンセプトとするリフレーミングのあり方，直売にオンライン情報を組
み合わせた新しい型の「作り手—使い手」の関係づくりや，生活観に基づいた商品のセレクトによる“スタイル”の
提案などが報告された。

資料収集
出西窯製品（島根県出雲市）ぼてぼて碗／縄文隅丸鉢26ｃｍ角／縁鉄砂呉須釉ボウル７寸／
　柳宗理ディレクション丸皿(大) ／モーニングカップ
出雲焼楽山窯（島根県松江市）刷毛目伊羅保写抹茶垸／出雲焼秋草の絵茶垸
布志名焼雲善窯（島根県松江市）大根茶碗