行事予定

明治大学博物館友の会 行事予定

講演会 日本考古学2018

 恒例の本講演会は、本年は明治大学文学部の縄文研究の第一人者である阿部芳郎氏をお招きして最新の研究成果を報告いただきます。さらに、日本の古墳研究のみならず、中国都城、皇帝墓の研究者である阪南大学の来村多加史氏にご講演をお願いします。今回は平日金曜日の開催となりますが、是非お誘い合わせの上ご参加ください。
【 実 施 要 領 】
日時 2018年9月21日(金) 13:30~17:00
会場 明治大学駿河台キャンパス アカデミーコモン8階 308E教室
講演テーマと講師 「縄文時代資源利用史研究の最前線」
講師:阿部芳郎氏(明治大学文学部 教授)
 縄文時代は定住的な生活が普及し、多くの種類の資源の利用が認められます。近年では植物の栽培管理や水産資源の利用の多様化など、実に様々な資源の利用痕跡が見つかってきています。本講義では、貝類利用と塩の生産、ウルシの管理と漆工芸の発達など、現在明治大学資源利用史研究クラスターで取り組んでいる2つのテーマについて最新の成果をお話ししたいと思います。
 1つ目は水産資源の利用形態の地域性について取り上げます。中期における大型貝塚の形成がなぜ東京湾東岸地域に限定されるのか、また武蔵野台地側の状況と比較して地域社会の特質について考えてみたいと思います。製塩については、かつて貝塚における干貝生産との関係が指摘されましたが、新たな視点から検討を加えたいと思います。2つ目の話題として、漆工芸について取り上げます。近年の研究によって12000年を超える古さのウルシの発見がありました。漆工芸の発達は縄文文化を特徴づける技術です。近年発見された埼玉県と茨城県の低湿地遺跡の出土品の分析成果について紹介し、漆工芸の特色について考えてみたいと思います。

「高松塚とキトラ~古墳壁画のメッセージを解く~」
講師:来村多加史氏(阪南大学国際観光学部 教授)
  奈良県明日香村で発掘された高松塚古墳とキトラ古墳は、石室内に彩色の絵が画かれた壁画古墳として知られます。
 それらは飛鳥時代の思想や貴族たちの生活を垣間見る貴重な絵画ですが、深く絵解きをすれば、画家が被葬者に贈った至福の世界が見えてきます。古来、中国では墓室の設計に「昇天」と「出行」の二大メッセージが盛り込まれてきました。昇天は「被葬者のタマシイがうまく天に昇りますように」という願いです。出行は被葬者にタマシイに「時には野外の気分を味わって下さい」と呼びかけるような心遣いです。二つの古墳の壁画構成を比べると、キトラ古墳は昇天、高松塚古墳は出行を主題としていることが見えてきます。壁画を請け負った画家は二つの古墳で二つのテーマを作品化したのです。類まれな画家の知性と創作意欲が感じられます。両古墳は立地・墳丘・石室・漆棺・壁画のいずれもが類似し、「兄弟古墳」とも呼べる関係にあります。被葬者が兄弟であるかどうかは別として、両古墳の細部を比較することによって、被葬者像が浮かび上がります。講演では、被葬者や画家の人物像についても語りましょう。
 
【 申 込 要 領 】
参加費 会員・学生 無料
一般 1,000円(会場にて集金)
定員 100名(先着順)
締切日 2018年9月14日(金)
申込方法 事前の申し込みが必要です。住所・氏名・電話番号(会員番号)、「日本考古学2018係」と明記の上、普通ハガキ、メール、FAXにてお申し込みください。

<創立30周年記念講演・工芸部門>「小森 邦衞 髹漆の世界」

 「髹漆(きゅうしつ)」って余り聞きなれない言葉ですね。
 「漆塗りのもの、あるいは下地から上塗りまでの工程をさす。また、蒔絵や螺鈿などの装飾法に対し、単に素地に漆塗りを施したものを総称」(漆芸事典)とあります。
 今回は熟練職人により分業化されていた輪島塗の地で、下地から上塗りまで全ての工程をご自身の手で行い今までにない髹漆作品を生み出され、重要無形文化財(人間国宝)に認定された小森邦衞氏をお招きします。先生ならではのお話しも伺えるかもしれません。しばし、皆様を髹漆の世界にいざないます。どうぞ皆様お誘いあわせの上ふるってご参加ください。
【実 施 要 領】
実施日 2018年10月13日(土)
時 間 14:00~15:30(13:15より受付開始)
会 場 明治大学駿河台キャンパス アカデミーホール(アカデミーコモン3階)
講 師 小森邦衞氏(人間国宝 髹漆)
定 員 400名(先着順)
参加費
会員・明大教職員・学生は無料
一般 1,000円(当日会場にて集金)
申込方法 事前申し込みが必要です。普通はがき・FAX・メールにて、「工芸講演会」係と明記の上お申込下さい。
締切日 2018年10月6日(土)
【講師からのメッセージ】
 中学校を卒業後、歩いて来た漆芸の道を振り返り、あの時その時が私の人生のポイントになっていたのだと思います。あの時の人との出会い、その時伺った話、又出かけて見た展覧会での作品との出会いが私を育ててくれたものと思っています。いつ頃に今の仕事の方向性が決まって来たのか、そのあたりを話の内容にしようと思っています。(講師より)
 
【講 師 紹 介】 
1945年 石川県輪島市生まれ。
1968年 輪島漆芸技術研究所沈金科入所、71年同所卒業、75年同所髹漆科聴講生入所、78年同所修了
1977年 第24回日本伝統工芸展初入選、以後連続入選。1984年 第1回日本伝統漆芸展入選、以後連続入選
1986年 第33回日本伝統工芸展出品作「曲輪造藍胎喰籠」NHK会長賞受賞
1989年 第36回日本伝統工芸展出品作「網代縞文重箱」NHK会長賞受賞 受賞作文化庁買上
1995年 日本の工芸「現代と伝統」展(ロンドン・ビクトリア&アルバート美術館)
2000年 日蘭交流400周年記念、日本現代漆芸展(オランダ・ヤン・ファン・デレフト美術館)
2006年 重要無形文化財「髹漆」保持者認定
2007年 人間国宝認定記念「髹漆 小森邦衞」展(石川県輪島漆芸美術館)。日本伝統工芸展「わざの美」展(イギリス・大英博物館)
2013年 人間国宝展 東京国立博物館
2015年 旭日小綬章受賞
現在、日本工芸会常任理事・漆芸部会長、石川県立輪島漆芸技術研究所主任講師、重要無形文化財「輪島塗」技術保存会会長等を歴任。

<第14回古代史講演会>『日本の国の形と地震史・火山史-地震史・噴火史の全体像を考える-』

 3.11東日本大震災の記憶が薄れ始めたこの頃、今年の日本列島は火山噴火、豪雨、台風、地震等多くの災害に見舞われました。古代においてもこれらの災害が文献の中に記録されています。過去の災害から多くの知識と教訓を得ることが大切で、これから起こりうる災害に備えるためにも師走の講演ですが是非足をお運びください。
 
【実 施 要 領】
実施日 2018年12月8日(土)
時 間 14:00~16:00 (13:15より受付開始)
会 場 明治大学駿河台キャンパス リバティタワー10階 1103教室
講 師 保立 道久氏(ほたて みちひさ氏) (東京大学名誉教授)
定 員 150名(先着順)
参加費 会員・明大教職員・学生(他校を含む)無料
一般 1,000円(会場にて集金)
申込方法 事前申し込みが必要です。
普通はがき・FAX・メールにて、「古代史講演会」係と明記の上お申込下さい。
締切日 2018年12月1日(土)
 
 【講 演 要 旨】
 拙著『歴史のなかの大地動乱』(岩波新書)で書きましたのは主に8・9世紀の地震・噴火の歴史です。私はこの時期を大地動乱の時代と考えました。
 その後、私は、日本列島での地震や火山活動の活発期は、これまでだいたい三回ほどあったのではないかと考えるに至りました。その第一は紀元前後の時期で、東北地方で今回の3.11、陸奥沖海溝地震と同様の津波痕跡が確認されており、また南海トラフ地震の大きな痕跡も確定しています。第二は上の新書で取り扱った時期になりますが、第三は15世紀に起こった3.11と相似した1454年の奥州津波から始まり、1707年の南海トラフ巨大地震から富士噴火につながる時期になります。
 ようするに、日本列島における大地動乱期は600年ほどの相対的安定期をおいて始まって、300年ほど続くのではないかということです。ただ、このような長期の周期性が本当にあるのかどうかは、地球科学によって確定されるべきことで、これは史料からみる限りではという仮説にすぎません。
 もしそうだとすると、現在は列島が知られる限り四度目の「大地動乱期」に入ったということになります。これは理学的に確定したことではなく仮説にすぎませんが、ただ「大地動乱の時代」というと今にも天地がひっくり返るかのような印象ですが、もし、この仮説が正しいとすると、この事態を考え、備える相当の時間が許されているということになります(もちろん、ふたたび原発事故を起こすというようなことになれば天地はひっくり返りますが)。
 なお、第一の時期については、これが倭国神話の形成期にあたるのではないか、そのために倭国神話は地震火山神話というべき性格をもったのではないかと考えています。これについては右の新書でふれましたが、現在、それを敷衍して詳しく倭国神話を考える作業をしており、それについて御話しします。その一端は最近出版しました『現代語訳 老子』(ちくま新書)にも記しましたので参照願えれば幸いです。
 
【講 師 紹 介】
1948年、東京都生まれ。1973年国際基督教大学卒業。1975年、東京都立大学院人文科学修士課程修了。東京大学史料編纂所助手、同助教綬、1995年同教授。2005年から2007年史料編纂所所長。
専攻は日本中世史。主な著書に『平安王朝』(岩波新書)、『かぐや姫と王権神話: 『竹取物語』・天皇・火山神話』洋泉社 『津波、噴火・・・日本列島地震の2000年史』成田龍一共監修 朝日新聞出版など。
 

<世界史講演会>「古代ローマ人の生活」

 古代ギリシャ・ローマ研究の泰斗をお招きします。2000年前のローマへ素敵なタイムトリップを楽しんでみませんか。
 お誘い合わせの上、奮ってご参加ください。

【実 施 要 領】
実施日 2019年1月19日(土)
時間 14:00~16:00
会場 明治大学駿河台キャンパス グローバルフロント1階 グローバルホール
講師 青柳正規氏
山梨県立美術館館長 
東京藝術大学特任教授、東京大学名誉教授
定員 200名(先着順)
参加費 会員・明大教職員・学生(他校を含む) 無料  
一般 1,000円(当日会場にて集金)
申込方法 事前申し込みが必要です。
普通はがき、ファックス、メールにて、「世界史講演会」係と明記の上、お申込み下さい。
締切日  2019年1月12日(土)

【講 師 紹 介】
1944年大連生まれ。古代ギリシャ・ローマ美術史研究の第一人者、40年以上にわたり、地中海遺跡の発掘調査を続けている。1967年東京大学文学部美術史学科卒業後、1969-1972年ローマ大学に留学、古代ローマ美術史・考古学を学ぶ。文学博士。
東京大学文学部長、同副学長を経て、国立西洋美術館長、独立行政法人国立美術館理事長、文化庁長官を歴任。東京大学名誉教授。山梨県立美術館館長、東京藝術大学特任教授。
日本学士院会員。2011年NHK放送文化賞受賞、2017年瑞宝重光章受章。

【講 演 要 旨】
今から2000年ほどさかのぼる古代ローマ時代に生きた人々の生活を復元する場合、その対象が元老院議員なのか、富裕層なのか、それとも一般の市民なのかで大きな違いがある。たとえば、ヴェスヴィオ山の火山噴火によって街ごとがタイムカプセルのように保存されているポンペイは、ローマ人の生活を考古遺物によって詳細に伝えてくれており、地方都市の金持ち階級や一般の平民の生活を知ることができても、都の皇帝や貴族たちの生活を偲ぶことはできない。また、碑文や文献によっても知ることが可能だが膨大な資料がのこるため、皇帝、元老院議員、富裕層、解放奴隷、平民、奴隷などに分類して考える必要がある。このため、今回の話しではポンペイという遺跡を中心に地方都市での住民の生活を考えると同時に、「トリマルキオの饗宴」という小説に描かれた解放奴隷の生活を中心に古代ローマ人の生活を復元することにする。そして18世紀に産業革命が起こるまで決してりょうがされることのなかったという古代ローマ人の生活レベルがなぜ実現されてかについても考えてみたいと思う。

2018年度 年間行事計画

2018年4月21日現在
見 学 行 事 講 演 会 等 企 画
4月 6日(金)
会員案内地元見学会(鎌倉市東部)
<案内> 佐藤茂会員
 
5月   12日(土)
30周年記念総会、記念式典
記念講演会(考古学分野) 石川日出志氏(明治大学教授)
6月   2日(土)
古代史講演会「土器圧痕が語る縄文時代の植物利用」
小畑弘己氏(熊本大学文学部教授)
30日(土)
30周年記念講演会(近世分野)
山本博文氏(東京大学史料編纂所教授)
7月 12(木)
江戸時代を探訪する PartVII 武蔵野新田の開発の足跡と東京たてもの園をたずねる <協力> 織壁哲夫会員
 
8月    
9月 6日(木)~8日(土) 2泊 3日
記念見学会 「北海道道央地域の遺跡を訪ねて」(旭川~小樽~苫小牧~千歳)<島田学芸員同行>
21(金)
日本考古学2018
「縄文時代資源利用史研究の最前線」
阿部芳郎氏(明治大学文学部 教授)
「高松塚とキトラ~古墳壁画のメッセージを解く」
来村多加史氏(阪南大学国際観光学部 教授)
10月   13日(土)
30周年記念講演会(工芸分野)
小森邦衛氏(人間国宝 髹漆 輪島塗)
11月 20(火)~21日(水) 1泊
特別展関連見学会「ウィリアム・ガウランドの足跡を畿内にたどる」<忽那学芸員同行>
 
12月   8日(土)
第14回古代史講演会「日本の国の形と地震史・火山史—地震史・噴火史の全体像を考える—」
保立道久氏( 東京大学名誉教授 )
2019年
1月
  19日(土)
世界史講演会「古代ローマ人の生活」
青柳正規氏(山梨県立美術館館長、東京大学名誉教授)
2月   (定例)会員発表会&講演会
3月   2日(土)
落合副館長講演会&2019年会員発表会
16日(土)
第15回古代史講演会(講演テーマ未定)
村上恭通氏 (愛媛大学, 東アジア古代鉄文化研究センター 教授)
行事参加の申込み方法
 参加希望の方は、それぞれの締切日までに、各行事の申込み方法によって、住所・氏名・電話番号・会員番号・「○○」係を明記して申込みを行って下さい。
 お申込については特別に事情がない限り会からは返信をお送りしませんので、申込みをされた方は、当日直接集合して下さい。参加できなくなった場合は、友の会又は緊急連絡先に必ずご連絡下さい。

はがき宛先: 〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1 明治大学博物館友の会○○係
FAX: 03-3296-4365 <博物館気付>
メール: meihakutomonokai★yahoo.co.jp(★を@に置き換えてご利用ください。)

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