明治大学博物館友の会 行事予定

明治大学博物館友の会 総会特別Zoom講演会 古墳文化の中央と周縁—交通の変化と地域社会—

 明治大学が発掘を携わった茨城県石岡市舟塚山古墳の調査成果から古墳時代の前期から中期への変革を読み解いて頂きます。毎年総会の後で催す特別講演会は現下の状況を考慮致しまして、本年2月より開催をしておりますZoomを用いたリモート形式による講演会と致します。
講師 田中裕(たなかゆたか)氏  茨城大学人文社会科学部教授
実施日 2021年5月29日(土) 15:00~16:00 (14:45より入場可能)
会場 Zoomによる視聴
定員 先着順 80名 (友の会会員限定)
参加費 無料
申込方法
メールによる事前申し込みに限定されます。
講演会参加の招待状(URL)は開催前日には送信元のアドレスへお送りいたします。
申込みアドレス
meihakutomonokaig★gmail.com(★を@に置き換えてご利用ください。)
件名に「総会特別講演会参加」と明記し、本文に氏名、会員番号、電話番号を記載ください。
締切日 2021年5月22日 *定員になり次第締切りますのでお早めにお申し込みください。
※Zoom視聴の環境について
パソコン、スマートフォン、タブレットをお持ちの方でインターネット接続環境にあること。なお、Zoomはデータ使用量が多いため、スマートフォンを利用する場合は、無線LAN(WiFi)環境でのご使用をお勧めします。

【講演要旨】
 古墳時代の広域的な組織化の過程に交通システムがどのように関係したか、列島独自の環境作用に配慮しながら考察する。列島の急速な広域組織の形成過程は、地域社会の単位を把握したうえで、交通ネットワークの影響を考慮すべきであり、その広域性を問題にするためには、列島内における東日本と西日本の関係を読み解く視点が不可欠となる。古墳時代における地域社会は、4世紀においてすでに円錐形階層化が進行し、比較的長く緩やかな流れの河川沿いに複数存在する首長墓の基礎単位が最上流の首長のもとに束ねられる事例が認められる。この点はヤマト王権中枢が置かれた大和川流域も該当しており、同様の事例は朝鮮半島からの鉄等重量物運搬のために水上交通で繋ぐ長距離動線上にあって、最小限の陸越えの先に交換相手となる大集団が控える地点に特徴的にみられる。一方、5世紀になると地域社会が変化し、隣接する複数の流域や、広い湖沼沿岸など、山河を横断する広域的な地域結合体に再編される事例が確認できる。この変化について、4世紀以前は大型家畜、大型帆船、車を欠くため内水面を重視する「最大水路、最小陸路」の長距離交通システムであり、陸越えを人力で行う実務者集団の保持と、祭祀・儀礼による信用創出により組織化が進行したとみられたのに対し、5世紀になるとヤマト王権が信用創出を高度化しつつ積極的に馬を導入し、水上交通に加えて駄馬利用による陸上交通を有機的に組み合わせた長距離交通を、初めて実現したことにより生じたとみられる。このとき生じたであろう生活肯定感の向上が国家形成に与える影響について茨城県舟塚山古墳などの例を挙げながら考える。(講師より)
 
【講師プロフィール】
 1968年長野県出身。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科退学後、財団法人千葉県文化財センター(現・千葉県教育振興財団)、千葉県教育庁教育振興部文化財課を経て、1997年より茨城大学人文学部に転任。現在、茨城大学人文社会科学部教授。博士(文学)。著書には佐々木憲一・田中裕編『常陸の古墳群』六一書房(2010)、佐々木憲一・田中裕編『続常陸の古墳群』六一書房(2020)

第4回ZOOM利用による特別講演会 「日本の武術・武道が大事にしてきたもの」

 
講師 長尾 進氏 明治大学博物館副館長・明治大学国際日本学部教授
実施日 2021年6月19日(土) 14:00~15:00 (13:45より入場可能)
 定員 先着順 80名(友の会会員限定)
 参加費 無料
 申込方法 メールによる事前申し込みに限定されます。
講演会参加の招待状(URL)を開催前日には送信元のアドレスにお送りします。
申込みアドレス meihakutomonokaig★gmail.com(★を@に置き換えてご利用ください。)
件名に「長尾副館長講演会」参加と明記し、本文に氏名、会員番号、電話番号を記載の上お申し込みください。
締切日  2021年6月12日(土) *定員になり次第〆切ますので早めにお申し込みください。
※Zoom視聴の環境について
パソコン、スマートフォン、タブレットをお持ちでインターネット接続できる環境にあること。なお、Zoomはデータ使用量が多いため、スマートフォンを利用する場合は、無線LAN(Wi-Fi)環境でのご使用をお勧めします。
 
【講演要旨】
 友の会会員の皆様には平素大変お世話になっております。講演のご依頼をいただき、光栄に存じます。私の専門は、武道史です。今回の講演では、日本の武術・武道が一貫して大事にしてきた側面をお話しさせていただきます。
新陰流の祖・上泉信綱が編み出した「転(まろばし)」という技術は、敵のはたらきに随って自由自在なはたらきをする、いわゆる「後の先」でした。パワーやスピードで相手を圧倒し殺傷する剣術(殺人刀(せつにんとう))から、相手の攻撃を活かしたうえでそれを制する剣術(活人剣(かつにんけん))への転換でもあり、これには当時の皇族、公家、足利将軍家、有力大名、なども関心を寄せました。次いで上泉の弟子・柳生宗厳(石舟斎(せきしゅうさい))は、上泉から「無刀(むとう)の位」の工夫を課せられ、たゆまぬ修練ののち、その境地に至りました。無刀とは、相手よりも短い武器や素手であっても、相手との間合いの取り方次第で有利な状況を得ることをいいます。石舟斎は、徳川家康の所望に応じて立ち合い、無刀の位で家康の木剣を制します。その技術と背後にある精神性に感銘を受けた家康は、石舟斎の子・宗矩(むねのり)を徳川将軍家の剣術指南役とします。宗矩は、秀忠・家光二代に仕え、幕藩体制の確立に大きく寄与しました。また、日本の柔術・柔道には古来、「殺法・活法」という考え方があります。日本で最も古い柔術流派として知られている竹内流(たけのうちりゅう)の演武をみるとわかりますが、柔術の各技に加え、活法や捕縄術(ほじょうじゅつ)も含まれており、また捕縄した相手を解放するときに、縄が解きやすい結び方が施されています。このように、室町時代中・後期以降の日本武術・武道では、武術に内在する攻撃性・暴力性(斬・突・打・絞など、殺傷力をもち致命傷を与えうる技術もあること)を認めつつも、むしろ相手を殺傷しないで制することを最上としてきたのです。(講師より)

2021年度行事スケジュール表

明治大学博物館友の会(2021年5月1日)
2021年 見学行事 講演会等企画
4月  
13日(土)忽那学芸員・川嶋職員研修講演会
「新収蔵資料展2021考古部門・日中韓の青銅製武器について」
5月  
29(土)定期総会特別講演会「古墳文化の中央と周縁—交通の変化と地域社会—」田中 裕氏(茨城大学教授) リモート講演会(ZOOM利用)
6月  
19(土)長尾 進副館長講演会「日本の武術・武道が大事にしてきたもの」 リモート講演会(ZOOM利用)
7月    
8月    
9月   日本考古学2021
10月   第18回古代史講演会(旧石器・縄文)瀬口 眞司氏(滋賀県文化財保護協会)
11月 会員企画地元見学会「文の京を歩く(中田 和光会員)  
12月   近世史講演会
2022年
1月
  テーマ別講演会
2月    
3月   会員発表会&講演会

(注)・講演会の日程・講師は予定のもので変更などもあり得ますので、ご了承願います。
   ・募集中の行事など詳細は、友の会会報または友の会ホームページによりご確認願います。  
   ・会員発表会の発表予定者(佐野 昭義会員・土屋 翼会員)はリアル発表会を希望。
    ZOOM利用による開催となった場合は講演会のみ実施する。
 
行事参加の申込み方法
 参加希望の方は、それぞれの締切日までに、各行事の申込み方法によって、住所・氏名・電話番号・会員番号・「○○」係を明記して申込みを行って下さい。
 お申込については特別に事情がない限り会からは返信をお送りしませんので、申込みをされた方は、当日直接集合して下さい。参加できなくなった場合は、友の会又は緊急連絡先に必ずご連絡下さい。

はがき宛先: 〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1 明治大学博物館友の会○○係
FAX: 03-3296-4365 <博物館気付>
メール: meihakutomonokaig★gmail.com(★を@に置き換えてご利用ください。)