明治大学博物館

企画展「伝統的工芸品の経営とマーケティング 有田焼—商品の伝統・進化・変容」の開催 2014年3月15日~4月27日

2014年02月24日
明治大学 博物館事務室

伝統的工芸品の経営とマーケティング
 有田焼-商品の伝統・進化・変容

 明治大学博物館を構成する3つの部門の内、商品部門は、商学部教員の研究グループ「明治大学商品研究所」によって1951年に開設された資料室(後、商品陳列館として一般公開)を前身とします。現在では、伝統的な手工業製品(伝統的工芸品)を主な収集・展示の対象としていますが、陶磁器や漆器などの工芸品を、商品としての視点から取り上げるという、類例のないユニークな活動を展開しています。
 手工業の伝統的工芸品は製造コストが嵩み、デフレ傾向の経済環境下においても価格の引き下げが難しく、産地の縮小・衰退傾向を否定できませんが、一方で低価格を競うのではなく、ブランドイメージをともなう高付加価値商品の生産へという産業構造の転換期において、各産地では興味深い商品開発の動向が見られます。
 佐賀県の有田町は我が国磁器の発祥地で、現在、最も知名度の高い産地となっていますが、業界の長引く停滞期においても注目すべき新たな動向が見られるようになりました。この展覧会では、2008年から5ヶ年にわたって実施された調査研究とその成果に立脚して収集した商品をご紹介します。業界のトップランナーである有田の動向は、伝統陶磁器が付加価値とすべき「伝統」とは何か? という問題に大きな示唆を与えてくれます。有田焼の動向から、さらに広く、時代相の変化を感じ取っていただければと存じます。

《関連イベント》
フロアレクチャー(学芸員による展示解説) -参加無料・申込不要-
 解   説:外山徹(明治大学博物館 商品部門担当学芸員)
 会   場:明治大学博物館 特別展示室
 日   時:2014年4/7(月)・4/16(水)・4/25(金)
        15:00~(30分程度を予定)

■主   催:明治大学博物館
■会   期:2014年3月15日(土)〜4月27日(日)
■会   場:明治大学博物館特別展示室
■開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで) 会期中無休
■入 場 料:無料
■チラシ(pdf)

<問合せ>
明治大学博物館事務室 〒101-8301東京都千代田区神田駿河台1-1 TEL 03-3296-4448